いくらぐらいあれば安心できるの? 老後のために貯金しておくべき金額
結婚や出産、育児、マイホームやマイカー購入などなど、近い将来必要になりそうなお金については考えていても「老後」のこととなると先のこと過ぎてあまり考えていないという人も多いのでは? 具体的なことについてはまだ早いと思っても「老後に備えてどのぐらい貯金しておくべきか」ぐらいは、若いうちから頭に入れておくほうが良さそうです。老後、安心して暮らすために必要な貯金額について考えていきましょう!
老後の暮らし、どんなことにお金がかかる?
老後の暮らしでは、どんなことにお金がかかるのでしょうか?
まずはもちろん、生活費です。一般的には、仕事をしていた時代の生活費の7~8割が目安になります。
このほかにも、退職までに住宅ローンの返済が終わっていなければその残額、住宅リフォーム費用、クルマの買い替え費用、医療費および介護費、子どもの結婚や住宅購入の資金援助などといった支出も発生すると考えられます。
老後、月々かかるお金は約24万円
では、具体的にどのぐらいのお金がかかっているのでしょうか?
総務省が実施している「家計調査」2015年集計速報によると、高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの世帯)の1ヵ月の平均支出額は24万3,864円となっています。一方、年金などの平均収入額は21万3,379円。
1ヵ月におよそ3万円の赤字が出ていることがわかります。この赤字分を補うのが「老後のために準備しておいた貯金」なのです。
老後のために貯金しておくべき金額は?
厚生労働省が発表した2014年における日本人の平均寿命は、男性が80.50歳、女性が86.83歳となっています。65歳まで仕事をしていたとして、引退後の暮らしは男性およそ15年間、女性およそ21年間というのが平均です。
仮に、夫婦2人で20年間暮らすと考えてみましょう。先述のとおり1ヵ月に約3万円を貯金から補っていくと考えると1年間で約36万円、20年間なら720万円となります。突発的にお金が必要になる場合の予備費などを考えて、最低でも1,000万円の貯金は必要だと言えるでしょう。ただし、これはあくまでも現時点での平均に基づいた計算です。今後、年金の支給額が今より少なくなる可能性もあります。
近い将来のことだけでなく、老後の生活のことも考えながらコツコツ貯金していきたいですね。