燃油サーチャージ上昇の影響アリ?海外旅行費用をコロナ前後で比較!
コロナの影響で大幅にダウンしていた海外旅行需要ですが、少しずつ各国の入国制限が緩和され、海外旅行を検討する人が増えているようです。ところが、飛行機の燃油サーチャージ上昇にともない渡航費用が値上がり傾向という声も!そこで海外旅行の傾向を調査。コロナ前と現在で、海外旅行にかかる費用を比較していきます。
コロナ前といまを比較!私たちの旅行はこう変わった
コロナ禍で余暇の過ごし方が変わり、旅行への考え方も変わってきています。まずは、私たちの旅行がどう変化しているのか考えていきましょう。
海外旅行がほとんどなくなった
「ここ数年、海外旅行に行ってないな…」という方がほとんどでしょう。それもそのはず。コロナの影響で、さまざまな国で出入国や行動にともなう制限が出され、ここ数年は旅行での海外訪問が大変難しい状況でした。
<日本人の海外への出国者数>
参考:観光庁「令和4年版観光白書」12ページ
観光庁の「令和4年版観光白書」によると、2021年の日本人の海外への出国者数は約51.2万人。コロナが流行する前の2019年は約2,008万人が出国していたことを考えると、日本人が海外へ行く機会がグッと減ったことが分かります。
国内旅行の旅行者数や旅行にかける費用も減少
コロナ禍で大幅に減少した海外旅行。では、国内旅行はどうなのでしょうか。
<日本人の国内旅行の動向>
参考:観光庁「旅行・観光消費動向調査(2021年年間値(確報)」
観光庁の「旅行・観光消費動向調査(2021年年間値(確報)」によると、2021年の日本人の国内延べ旅行者数は2億6,821万人でした。コロナ前の2019年の国内延べ旅行者数は5億8,710万人だったので、国内延べ旅行者数は半分以下、数値にして54.3%も減少したことが分かります。
旅行消費額で見ると、2021年の日本人国内旅行消費額は9兆1,835億円。2019年は21兆9,312億円で、コロナ前と今を比較すると58.1%も減少しました。
ちなみに、旅行にかける費用は2021年で1人あたり3万4,240円。2019年は1人あたり3万7,355円でした。旅行にかける費用は8.3%減少しています。
これらから、国内旅行の機会もコロナ禍で減少しており、1回の旅行にかける費用も減少傾向であることが分かります。ちなみに、国内旅行は、近場の旅行やアウトドアがトレンドです。
入国制限の緩和でジワジワと増える海外旅行需要!
前項のように、コロナ禍の数年間はコロナ前と比較して旅行機会が低迷しています。しかし、朗報も!2022年7月現在、入国制限や入国後の行動範囲の制限がある国もありますが、観光目的で入国できる国が増えてきたのです。
参考に、日本人の旅行先として人気のハワイ、オーストラリア、タイの状況をお届けしましょう。
【ハワイ】旅行会社各社が旅行ツアーの募集を再開
2022年6月12日より、米国に入国する前の新型コロナウイルス陰性証明書の提示義務が撤廃されました。海外渡航用のワクチン接種証明書、CDC宣誓書、ESTAといった必要書類をそろえることでハワイ旅行が可能です。国内大手旅行会社では、ハワイ旅行ツアーが2年ぶりに再開したとの情報も。
【オーストラリア】観光目的での入国が可能に
オーストラリアは2020年3月から厳しい入国規制が設けられていました。しかし、2022年2月21日からは、新型コロナウイルスワクチン接種完了者で条件を満たしていれば入国が可能に。ETASなど有効期限内のオーストラリアビザがあれば、旅行で訪れることができます。
また、7月6日からはデジタル渡航申告書(DPD)やワクチン接種証明書の提出が不要となりました。
【タイ】日本国籍の場合はビザなし渡航も可能に
タイへの観光旅行は、日本国籍の人であればビザなしで可能です。ワクチン接種証明書または陰性証明書の提出があれば、タイに到着した際のPCR検査と待機が不要。身近な旅行先として人気を集めています。
コロナ禍で海外旅行が難しい状況が続いていましたが、一部の国では規制やルールが緩和し、渡航しやすい条件に変わりつつあるのが特徴。2022年は旅行会社各社でこれまで見合わせていたさまざまな海外旅行ツアーが復活しています。
※2022年7月15日現在