【2020年】気になる初任給の金額。新卒はいくらもらえる?

給与・ボーナス

4月に新採用となった方は、もうすぐ初めてのお給料日ですね。最初のお給料がいくらなのか気になっているのではないでしょうか?
今回は、これまでの日本の初任給の推移から気になる初任給事情を確認しつつ、マネープランを考える上で大切な、初任給受け取りに時にチェックしていただきたい給与明細についてもお伝えいたします。

2019年初任給 大卒は21万200円、高卒は16万7,400円

2019年12月に公表された厚生労働省「賃金構造基本統計調査(初任給)」、付表1によると、2019年の初任給は、大卒初任給平均は21万200円(前年比1.7%アップ)、高卒初任給平均は16万7,400円(前年比1.4%アップ)と6年連続の増加となり過去最高額となっています。

男女別は以下の通り。
<大学卒>
男性 21万2800円(前年比 1.3%アップ)
女性 20万6900円(前年比 2.1%アップ)
<高校卒>
男性 16万8900円(前年比 1.4%アップ)
女性 16万4600円(前年比 1.4%アップ)

しかし約10年前の2009年の初任給平均は以下の通りで、額面上はあまり差がないのですが、実は手取り額に明確な差がでてきています。
<大学卒>
男性 20万1400円
女性 19万4900円
<高校卒>
男性 16万800円
女性 15万3000円

同じ給与額でも手取り額はこれからも下がる可能性あり

前述の各初任給平均額は給与総額であり、実際に受け取る手取り額とは異なります。
4月の実際に受け取る手取り額は、給与総額から所得税と雇用保険が差し引かれたものとなります。
5月からは厚生年金や健康保険の社会保険料も引かれるようになります。
では、実際にどのくらい差し引かれるのか、計算してみましょう。

現状、初任給20万円なら5月からの手取りは16万7,460円

初任給が20万円で扶養家族がいない場合、現状、雇用保険料600円※1、所得税4770円※2です。給与額面20万円から雇用保険と所得税の合計5,370円が天引きとなり4月は19万4,630円の手取り額となるでしょう。
5月からは、東京都を例にしますと健康保険料9,870円、厚生年金保険料1万8,300円、所得税は3,770円となり、雇用保険料600円を入れた合計天引き額は3万2,540円。手取り額は16万7,460円です。
※1:厚生労働省「令和2年度の雇⽤保険料率について」 ※2:国税庁「令和2年分 源泉徴収税額表」

10年前、初任給20万円なら5月からの手取りは17万1,486円

一方、10年前の初任給が20万円の場合の手取り額を計算してみます。
4月は、雇用保険料は800円※3、所得税4,670円※4が20万円から差し引かれますので19万4,530円の手取りです。
5月からは、同じく東京の場合、健康保険料8,180円※5、厚生年金保険料1万5704円※6、所得税は3830円となり、雇用保険料800円を入れた合計天引き額は2万8514円。手取り額は17万1486円でした。
※3:社会保険労務士法人 開東社会保険労務事務所「雇用保険料率の推移(平成16年度から)」 ※4:国税庁「平成21年4月以降分 源泉徴収税額表」 ※5:全国健康保険協会「料額表(東京都)」 ※6:日本年金機構「保険料額表(平成21年9月分)」

つまり、初任給の額面金額はアップしていても、実際に使える手取りの金額の割合は、逆に減ってしまう傾向にあるのです。
どうしてそのようなことになっているのでしょうか。

手取り額が減る原因とは?

手取り額が減った要因は、この10年で、税金や社会保険料負担が増えたことによります。少子高齢化が進むなか、必要なことではありますが、決して少なくない金額になることは見過ごせません。
実際に使えるお金は手取り額ですので、税金や社会保険料の負担額、さらには今後も負担が増える傾向にあることを認識しておくことはとても大切なことです。

税金や社会保険料等がいくら引かれているかは、毎月の給与支払いに合わせて発行される給与明細で確認できます。最近はパソコンで確認する会社も多くなっていますが、初任給から見ることができますのでチェックしましょう。

今後、何が引かれていくのかという情報も、給与明細から確認することができます。例えば4月の段階では健康保険や厚生年金は引かれませんが、5月から受け取る給与明細では引かれているのが分かります。また住民税も初年度には引かれませんが、2年目の6月からは引かれるようになります。

給与明細を見ない人は実は多いのですが、給与から自動的に引かれる税金等は、ご自身が負担しているものなので、自分が稼いだお金からいくら払っているのか知っていることは当たり前という感覚で初任給から給与明細を見る癖をつけるようにしましょう。

初任給から給与明細でチェックしておきたい項目を一覧にしてみましたので参考にしてみてください。

  • 基本給
  • 残業手当、通勤手当等の各種手当

各種手当は会社の業績等で変動する可能性があるのでしっかりチェック!

  • 所得税
  • 住民税

新採用になった翌年6月から給与明細に反映

  • 健康保険料・厚生年金保険料

新採用年の5月より給与明細に反映

  • 雇用保険料

では気になる2020年、この春の初任給はどうなるのでしょうか。

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寺野 裕子

てらのファイナンシャルプランニングオフィス代表 CFP ・1級FP技能士、投資助言業 2008年FP相談業務開始。2014年事務所運営スタイルを金融機関等か...

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