収納用品を節約したい人必見!100均での商品選びのポイントと差額を紹介

収納用品を節約したい人必見!100均での商品選びのポイントと差額を紹介
マネーケア

これまでは、片づけのプロとして収納用品にある程度費用をかけるメリットを伝えてきましたが、収納用品にはお金をかけたくないと思う人も多いのでは?そんなときには収納用品に、100円ショップの商品を上手く使うとかなり節約になります。

今回は収納用品選びのポイントや、筆者宅で収納用品をIKEAなどに買い替えた際の差額を紹介します。

100円ショップの収納用品は?

近頃は、100円ショップでもさまざまな収納用品の取扱いがあり、高品質の商品も多く見られます。中には大手メーカーにそっくりの商品もあり、メーカーにこだわりがないなら代用することでかなりの節約につながるでしょう。

例えば、100円ショップの「DAISO(ダイソー)」が取り扱っている「積み重ね収納ボックス」という商品は、「無印良品」の「ポリプロピレンメイクボックス」によく似た商品。色味やサイズ感もほとんど同じです。価格は、似たサイズの「ポリプロピレンメイクボックス・1/2」で比較すると、DAISOが110円(税込)に対し、無印良品は190円(税込)。1個あたりの差額は80円ですが、収納用品を複数揃える場合は大きな差額が発生します。

ただし大手メーカーの商品に比べ、100円ショップでは商品入れ替えやモデルチェンジが頻繁に行われ、買い足しができなくなることがデメリット。先ほどご紹介したDAISO(ダイソー)の積み重ね収納ボックスも、以前は「自由自在 積み重ねボックス」という、似たような商品が販売されていました。しかし廃盤になり、形状が少し変わった積み重ね収納ボックスが発売されたことにより、以前の商品とはピッタリ重ねられないなどの不都合が生じたことも。

また、コストダウンのために箱状の収納用品の一部がメッシュ状になっていたり、商品自体の厚みが薄かったりすることもあるので要注意です。

しかし、中に収納するものが軽い、中身が見えている方が使いやすい、といった場合は100円ショップで手に入る収納用品でも問題はありません。用途や目的に合わせて、100円ショップの商品を上手く取り入れると、収納用品にかかる費用はかなり抑えられるでしょう。

無印商品・IKEAとの差額はいくら?

筆者宅では、同じサイズ感の商品を100円ショップから無印良品やIKEAの商品に買い替えています。買い替えた理由は、中に収納するモノの重量の関係で丈夫な商品にしたい、デッドスペースが生まれないよう空間を有効活用したいなど。ここからは、実際にどのような商品を買い替え、差額はどれくらいあるのかをご紹介します。

キッチンの吊戸棚で使っている収納用品を、DAISO「ニューバスケット」からIKEA「VARIERA(ヴァリエラ)」に買い換えました。サイズは、ニューバスケットが24.3cm×34.3cm×14.2cm、VARIERAが24cm×33.5cm×14.5cm。ほぼ同じサイズですが、ニューバスケットがポリプロピレン製のメッシュ状に対し、VARIERAはPET樹脂製で箱状の商品です。

筆者撮影
左:IKEA「VARIERA」右:DAISO「ニューバスケット」

ニューバスケットもたくさんモノが入り使い勝手の良い商品でしたが、中に収納するモノの重量が増えたため、吊戸棚から出す際は丈夫さに不安が残ることがありVARIERAに買い替えました。

価格は、DAISOのニューバスケットが110円(税込)に対し、IKEAのVARIERAは699円(税込)で差額は1個あたり589円。筆者宅では4個買い替えたので、差額の合計は2,356円です。かなり大きな差額となりましたが、出し入れするたびに収納用品が歪んで危険な状態でしたので、丈夫なものに買い替えたことで安心して使えるようになりました。

また、中身が少し見えるニューバスケットから中身が全く見えないVARIERAに替えると、扉を開けたときの見た目のスッキリ感が全く違います。雑多なモノが見えない状態は、「片づいている」という印象が強くなるため、常にきれいな状態をキープしようと自分自身の片づけや整理収納に対するモチベーションアップにもつながりました。

そのほか筆者宅のキッチン吊戸棚では、100円ショップで購入したA4ファイルボックス7個を、無印良品の「ポリプロピレンファイルボックス」4個と同じシリーズのワイドタイプ2個に買い替えています。

100円ショップの商品は7個で770円(税込)ですが、ポリプロピレンファイルボックスは1個390円(税込)、ワイドタイプが1個590円(税込)で合計2,740円(税込)かかっています。その差額は1,970円です。価格は2022年12月現在のものですが、ポリプロピレンファイルボックスは値下げを繰り返している商品のため、筆者が購入した当時は1個500円近くしたと記憶しています。そうなると、差額は2,500円近くに。

買い替えの理由は、見た目のスッキリ感やデッドスペースが生まれない形状でしたが、こちらは差額分ほどの効果は感じておらず100円ショップの商品でもよかったのではというのが正直な感想です。

このように、収納用品は複数揃えることが多いこともあり、100円ショップと大手メーカー商品ではかなりの差額が生じます。100円ショップを上手く利用することで、大幅に節約できるのではないでしょうか。

100円ショップでの収納用品選びのポイント

筆者の収納用品買い替えで分かるとおり、100円ショップの商品を利用すると収納用品にかかる費用はかなり抑えられます。しかし、全てを100円ショップの商品で揃えることは、おすすめできません

先述のとおり、100円ショップの商品はコストダウンのため丈夫さに欠けることもあります。そのため、使う場所や収納するモノによって100均の商品でも大丈夫かどうか判断することも大切です。

また、サイズ・質感・丈夫さ・色味・メーカーなどをチェックすることも忘れてはいけないポイント。安価な収納用品を多用した場合、チープな印象になることが多いからです。特に常に見える場所に使う場合は要注意。

サイズや色味、質感を揃えるだけでも、かなり印象が違います。特に色味は似たような白色でもアイボリーやベージュ、グレーがかかった白色など、種類はさまざまです。できれば商品裏側のメーカー名を確認してみましょう。同じ会社の商品は色味のトーンや質感が揃い、サイズ違いの商品を並べても雑多な印象になりにくいのです。

100円ショップの収納用品を上手く使い分けて節約に

暮らしやすさや、片づいた状態をキープできるかどうかに大きく関わる収納用品。しかし、使う収納用品によってかなり価格の差があるため、収納用品にお金をかけたくない場合は100円ショップを上手く活用するとよいでしょう。目的や用途に合わせて使い分けることで、暮らしが快適になるうえ、節約にもつながるはずです。

井手本 亜希

元・汚部屋住人で片づけのプロ。整理収納アドバイザー1級。 幾度となくリバウンドを繰り返したのち、思考と空間整理の資格「ライフオーガナイザー®」を取得。 モノ...

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