20代でも必要?!女性用の保険には入ったほうがいいの?
女性保険をご存知ですか?医療保険の中でも女性向けに作られた商品です。女性は女性保険に入っておいたほうが良いのでしょうか?女性保険について紹介するとともに、女性保険のメリットやデメリットを考えてみましょう。
女性保険って何?医療保険とはどう違うの?
医療保険とは病気やケガで入院した場合に入院費用や医療費を補てんするための保険です。
補償内容は商品によって異なりますが、基本的に入院、手術の際にかかった医療費に対して保険が支払われます。以前は5日以上の入院が補償の対象となる保険が主流でしたが、最近は日帰り入院も補償の対象になっています。さらに、入院と手術に対する基本の補償に、保険が適用されない先進医療に対する補償や、生活習慣病やガンにかかった時の補償が手厚くなる特約などが付加されるケースがほとんどです。
それに対し、女性保険は女性特有の病気に対する補償が手厚い医療保険です。女性は子宮や乳房などの特有な臓器を持つため、男性よりかかる病気の種類が多いため、女性保険に加入することで女性特有の病気のリスクに備えやすくなります。
女性特有の病気には、乳がんや子宮がん、子宮筋腫などの女性特有の臓器の病気や妊娠や分娩に伴う病気や合併症などがあります。
女性保険のメリットとデメリットを知っておこう!
女性保険を検討する際は、メリットとデメリットを比較した上で、自分にとって必要かどうかを考えなければなりません。
メリットとして最初にあげられるのは、女性特有の病気に対する補償が手厚くなることです。基本は、医療保険で支払われる給付金の補償額に女性特有の病気の補償額が上乗せされます。たとえば、5000円コースの場合、医療保険の入院保障が1日5,000円だとすると、女性保険の入院保障の5000円がプラスされ、1日10,000円の給付金が支払われます。入院だけでなく手術に対する補償も同様です。
また、商品によっては乳がん手術後の乳房再建術に対しても給付金が支払われたり、健康で過ごした時のお祝い金が支給されたりするものもあります。
一方、デメリットは保険料が割高になることです。女性保険は通常の医療保険に補償が上乗せされるので、その分保険料も高くなります。
また、女性保険にはお祝い給付金などの貯蓄性の高い商品も多いため、その分の保険料も上乗せされています。
女性保険には入ったほうがいいの?比較のポイントは?
では、女性保険には入っておいたほうが良いのでしょうか?
そもそも医療保険は、急に入院・手術が必要になった場合に高額になる治療費や、それに伴う生活面での出費に備えるためのものです。ですから、病気に備えられるだけの貯蓄があるならわざわざ医療保険に入る必要はないかもしれません。
女性特有の病気は、女性保険だけでなく一般の医療保険でも補償されます。また、ひと月の医療費が高額になった場合に、一定金額を超えた分は後から戻ってくる「高額医療費制度」もあります。女性保険は一般の医療保険よりも保険料が割高なので、まずは一般の医療保険で治療費がまかなえるかどうかを検討してみると良いでしょう。
さらに、女性保険では他のがんや生活習慣病などは補償されないケースも多くあります。補償が手厚くなればなるほど保険料も割高になってくるので、補償内容と保険料のバランスをよく考えて、一般の医療保険にするのか女性保険にするのかを検討するようにしましょう。
若いうちに加入すると月々の保険料は低く抑えられますが、保険を利用しなかった場合に支払った総額は大きくなります。ですから、安心だからと飛びつく前に自分にとって必要かどうかをよく検討するようにしましょう。