【教育資金を作りたい】二児の母の筆者が実際に選択した方法は?
幼稚園児と小学生の息子がいる筆者は、これまで4回の記事にわたって次男の教育資金をどう作ったらよいか勉強しながら考えてきました。NISA、学資保険、低解約返戻金型終身保険…、3つの方法を我が家のケースにあてはめて検討を重ね、ついに選択!
今回はどんな方法を選んだのかご紹介していきます。「教育資金を作りたい」シリーズ、まとめ編に突入です。
我が家の現状をおさらい
まずは、我が家の現状と、教育資金を作る方法を決定するにあたり、こだわりたいポイントをまとめました。
<我が家の現状>
長男(小学生)…2本の学資保険にすでに加入して教育資金準備をしている
次男(幼稚園児)…教育資金の計画なし
ノープランの次男の教育資金をなんとかしたい!そこで考えた目標がこちらです。
<目標>
「次男が大学生になるまでの14年間で入学金&初年度学費300万円を準備する!」
目標額を貯める方法を選択するにあたり、こだわりたいポイントは以下でした。
<我が家のこだわりポイント3つ>
- 銀行口座に積み立てる以外の方法で準備したい
- 一括で払い込みするような方法ではなく、コツコツと貯蓄したい
- できるだけお金が育っていくお得な方法を選択したい
これらのポイントをクリアするような方法をNISA、学資保険、低解約返戻金型終身保険の中から考えてきました。
これまでの記事はこちらから
3つの手段について我が家が感じたメリットやデメリットとは
NISA、学資保険、低解約返戻金型終身保険…この3つから我が家のベストを選ぶにあたり、筆者なりに勉強して感じたそれぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。
NISAについて感じたこと
NISAについてはこのような印象を得ました。
<メリット>
・非課税投資枠内で運用すれば売却益や配当金の受け取りが非課税
・年間40万円、最長20年間の「つみたてNISA」は教育資金をコツコツと積み立てていきたい我が家にフィット
・解約のタイミングは自由
<デメリット>
・損をする可能性がゼロではない
NISAの中でも「つみたてNISA」がとても魅力に感じました。運用期間も年間投資可能枠も教育資金準備にピッタリです。ただ純粋な投資目的ではないので、保険などと違い保障がなく、損をする可能性がある面がネックに感じました。
学資保険について感じたこと
学資保険についての所感はこちらです。
<メリット>
・満期まで積み立てればマイナスにはならない
・保険料払込免除がある
<デメリット>
・返戻率があまり高くない
・インフレリスクに弱い
・兄弟で祝金のタイミングが重なり税金がかかる
満期まで積み立てれば必ず保険金を受け取ることができ、マイナスにならない点と保険料払込免除制度がある点は大きなメリットに感じました。ただ、返戻率にはあまり魅力を感じないことと、インフレリスクが気になります。医療保障などがついたプランは学資保険ならではの魅力ですが、我が家には必要ないプランなのでメリットには加えませんでした。
また、我が家の兄弟は3学年差。すでに長男のために学資保険に加入しているので、次男も学資保険に加入すると、次男の中学卒業祝金と長男の高校卒業祝金のタイミングが重なることが発覚しました。このように、1年に受け取る金額が多くなった場合は、世帯主が会社員である我が家も確定申告で雑所得の申告と納税が必要です。
満期保険金受取時に税金がかかることもありますが、300万円分を払い込む学資保険の場合、ほかに一時所得がなければ返戻率を考慮してもあまり心配はなさそうです。
低解約返戻金型終身保険について感じたこと
低解約返戻金型終身保険についてはこのような感想を持ちました。
<メリット>
・払い込み完了まで積み立てればマイナスにはならない
・解約タイミングによっては学資保険より利率が高い
・死亡保障があり、万が一のときに満期まで待たずお金を受けとれる
<デメリット>
・満期保険金受取時に税金がかかることがある
低解約返戻金型終身保険は払い込み期間中の解約は損ですが、しっかりと払いきることで解約返戻金が元本を超えること、寝かせることにより利率が徐々に上昇していくことが魅力的です。死亡時に保険金を受け取れることも安心につながると思いました。
一方で、満期保険金受取時に一時所得の特別控除がありますが、その年に家庭内で一時所得が多かったなど、タイミングによっては税金がかかることもある点は気をつけておきたいポイントだと思います。