【ミレニアル世代のマネー学】「リターン」「リスク」という言葉を正しく理解している?

マネーケア

「リスク」という言葉、本当に理解していますか?

「リスクって、危ないってことでしょ」
こちらも正解。一般的にはリスクは「危険性」という意味で使われます。しかし、投資の世界のリスクにはもうひとつ、「不確実性」という意味もあることを押さえておきましょう。

よくある2種類のリスク

リスクの種類

投資の世界では、リスクという言葉は「投資の結果(リターン)のブレ幅」という意味で使われます。正確には、リターンのばらつき度合いを「標準偏差」という考え方を使って示して計算したものなのですが、ここでは、お金が増えたり減ったりする可能性、と理解しておくといいでしょう。

投資をするということは、例えば投資信託や株式、債券や外貨といった金融商品を買い、お金を増やすことを目指すということです。
これらの金融商品には、それぞれにリスクがあります。投資をすれば、利益が得られるかもしれませんし、損失を被るかもしれない。これが「不確実性」です。

一般的に、リスクとリターンはトレードオフ(比例)の関係にあります。リスクが低ければ、リターンが小さくなります。銀行の預金には、リスクがほとんどありません。ですから、減らない代わりに増えることもありません。
反対に、リスクが高ければその分リターンも大きくなります。ローリスク・ハイリターンといった都合の良い商品はありませんので、騙されないように気をつけてください。

リスク評価はなぜ投資で大切なのか

投資では、リスクをきちんと見積もること(リスク評価)がとても大切です。
なぜなら、「できるだけ儲けたいから」などと、リスクの高い資産にばかり投資をすると、予想以上にお金を失う可能性があるからです。

資産運用で損をした場合、どのくらいまでなら耐えられるかという度合いを「リスク許容度」といいます。資産運用で成功する人は、自分のリスク許容度を理解したうえで、投資金額や投資先を決めます。一方で、失敗する人はリスク許容度をわきまえずに投資をするため、損失に耐えられなくなるのです。

リスク許容度は収入・資産・年齢・投資経験などによって変わります。たとえば、「投資で100万円損した」という場合、資産が200万円しかない人にとっては結構な負担に感じられるでしょう。しかし、資産が2000万円ある人ならば、そこまでの負担感は少ないでしょう(もちろん痛手ではありますが、まだ余裕があります)。つまり、資産が多いほど、リスク許容度は高いといえるのです。

同様に、収入・資産が多いほど、年齢が低いほど、投資経験があるほど、リスク許容度は高くなります。ただ、それは一般的な考え方。いくらリスク許容度が高そうでも、本人が「リスクを取りたくない」と考えていれば、リスク許容度は低くなります。つまり、自分のリスク許容度を知ることが必要です。

リスク許容度が低い人は、リスクの高い投資に手を出すべきではないでしょう。その判断をするために、リスクを見積もることが大切なのです。

また、リスクをとった運用をした場合、それに見合ったリターンが得られているかをチェックすることも大切です。どれほどのリスクを取った結果、そのリターンが得られたのかを調べるためにも、リスク評価が必要になります。

ミレニアル世代・Z世代と呼ばれるみなさんがこれからお金を増やしていくには、今回お話ししたリターンとリスクの考え方を押さえた上で投資をすることが欠かせません。次回は、投資先となる金融商品の特徴や、金融商品ごとのリスク・リターンについて詳しく解説。投資のリスクは、何にどのように投資するかで変わることを紹介します。

「投資は何だか怖い」という方でも、若いうちから時間をかけて取り組むことで、リスクを押さえながらお金を堅実に増やすことができるでしょう。合わせてご覧いただき、ぜひ投資をスタートさせてください。

【ミレニアル世代のマネー学】金融商品の特徴と、リスク、リターンを教えて!

頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。...

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