【暮らしのお金の実態調査2020年版】マネープランが明確な人は高収入?

【暮らしのお金の実態調査2020年版】マネープランが明確な人は高収入?
マネーケア

「moneliy(マネリー)」では2020年9月に暮らしにかかわるお金についてのアンケート調査を実施しました。今回は「お金についてのライフプランを立てているかどうか」について調査結果を解説していきます。

このアンケート調査は株式会社インヴァランスが2020年9月16日から9月30日にかけて、プラットフォームサービス『モニプラ』にて、 20代から60代のmoneliyファンユーザー3479名を対象に実施したものです。
回答者の内訳は男性1269名、女性2220名。回答者の年代は40代が最も多く、次いで30代、50代、20代、60代以上の順でした。

お金のライフプランは人生において重要な要素!

お金についてのライフプランは人生設計において重要な部分です。あなたはいつ、どんな資金が必要かを把握し、貯蓄や投資のプランを考えていますか?

お金についてのライフプランを立てている人は31%

お金についてのライフプランは立てている?


図:筆者作成

3,479名の対象者に「お金についてのライフプランを立てているかどうか」質問したところ、うち1,078名が立てていると回答し、2,401名が立てていないと回答しました。マネープランを立てている人は全回答者の31%で、全体の約3割です。年代別に傾向があるのか見ていきましょう。

シニア層は計画的!37%がお金の計画を立てている

お金についてのライフプランを立てている?年代別傾向


図:筆者作成

全対象者の回答を年代別に分析してみると、60代以上の世代が最もお金のライフプランを立てていると回答した割合が高く37%でした。次いで20代・30代で立てていると回答した割合が高くなっています。

20代、30代、60代はライフスタイルに大きな変化がある年代であることが共通点です。20代は自身で稼ぐようになり、職場で財形貯蓄を始めたり、貯蓄や投資などを始めたり、資産形成に興味を持つ傾向があります。30代は結婚や出産などで家庭に変化が多い世代で、保険への加入や教育費の準備などに注力する世代です。

60代以上は定年退職や役職定年で働き方が変化し、マネープランの見直しや老後の暮らし方について考える年代であることが特徴でしょう。

お金の計画を立てている人の割合は世帯年収にほぼ比例

お金についてのライフプランを立てている?年収別傾向


図:筆者作成

世帯年収別に回答を分析してみると、年収900万円~1,000万円の層は例外であるものの、年収が高くなるごとにお金のライフプランを立てている人の割合が高くなることが分かりました。例えば世帯年収が100万円以下の層は13%しかお金のプランを立てていませんが、世帯年収1,000万円以上の層では49%の人がプランを立てています。

また、世帯年収500万円以上のゾーンを境に、ポイントの伸びが大きい傾向が分かりました。世帯年収400万円~500万円の層と世帯年収500万円~600万円の層を比較すると7ポイントも差があります。この層を境に役職がついている人が増え、将来の資産計画を積極的に考える人が増える、投資や資産運用などに興味を持つ人が増える、といったことが予想できます。

転職サイト『doda(デューダ)』の2019年の職種別平均年収によると、平均年収が500万円を超える職種は専門職や企画・管理系でした。コンサルティングなど専門的な知識が求められる仕事や会社の経営など中核的な部分を担う仕事に就いている人たちは、自身のお金にも興味を持ち、マネープランを積極的に立てている可能性が考えられます。

資産形成、金融取引、保険などのお金に関する正しい知識や、必要な判断力のことを金融リテラシーといいますが、2019年に金融広報中央委員会によって行われた「金融リテラシー調査」で年収が高い人ほど金融リテラシーも高くなる傾向が出ています。

今回のお金のライフプランの有無についての結果も年収にほぼ比例しているのが特徴です。年収が高い人ほどお金に関する知識や判断力が高いゆえに、マネープランをきちんと立てている人が多いと金融リテラシー調査から裏付けできるのではないでしょうか。

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kimmy

美容、コスメが好きな2児のママです。 営業職、秘書の経験あり。保有資格は高等学校教諭一種免許状(体育)、秘書検定2級、ファイナンシャルプランナー3級など。 ...

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