転職時の健康保険の手続きで大失敗!その落とし穴とは

マネーケア

会社で健康保険に加入している人は、退職時に健康保険証を会社に返さなければなりません。そして転職先が決まるまでは、国民健康保険に加入する、現在の健康保険を継続するなどの手続きが必要です。しかし、病気にかかる前に転職できるだろうと手続きを怠る人も…。

今回は、転職時に健康保険の手続きをしなかったためにとても面倒な手続きに追われた、筆者の知人Aさんの失敗談をご紹介します。

健康保険の仕組みを知らなかったAさん

Aさんは大学卒業後すぐに仕事が決まり、会社に所属しました。健康保険の仕組みについて教えられたことも学んだこともなく、親や会社から与えられた健康保険証を何も考えずに使っていました。そう、会社を辞めるときに健康保険の手続きが必要なことなど、知る由もなかったのです。

健康保険には種類がある

健康保険とは、病気やケガにより病院で診察・治療を受ける際に使用できる、公的な医療保険制度です。被保険者が納める保険料と、国税や事業主が支払う費用などを組み合わせることで、診療費の負担を軽減してくれます。日本では国民皆保険制度と言われており、日本に住むならば基本的に健康保険への加入は義務となっています。

そしてこの健康保険は、大きく分けて3種類あります。一般的に自営業などの人が加入する「国民健康保険」、会社員など組織に雇用される人が加入する「被用者保険」、原則75歳以上の人が加入できる「後期高齢者医療制度」です。Aさんは会社員であるため、会社の保険組合で被用者保険に加入していました。

Aさんは転職するため会社を辞めることにした

就職して3年、Aさんは今の仕事に行き詰まりを感じ、別の道を歩もうと考えます。転職を希望し会社に退職を願い出ると、会社側から提示されたのは退職に伴う多くの実務でした。

身分証明書や制服の返却、離職票の受領、年金や税金のやりとり…自分の仕事をこなしながら退職の手続きや引継ぎを行うAさんは、想像以上に煩雑な作業に追われ、退職までの日々はあっという間に過ぎていきます。

健康保険証の返還

Aさんは会社で健康保険に加入していたため、退職実務のひとつに健康保険証の返還がありました。退職後の保険加入について会社から尋ねられましたが、仕事や引継ぎに追われていたAさんは真剣に考えていませんでした。

「転職先もすぐに決まるだろうから、保険については次の会社の指示に従えばいいか…」と安易に考え、会社側の健康保険についての説明をきちんと聞かなかったAさん。このときのことを大いに悔やむトラブルが起こるなんて、このときは知るまでもありませんでした。

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amatsuhi

いろいろな事に興味があるので、異業種に転職することが多い1児の母です。

プロフィール

監修者: 千見寺 拓実

株式会社インヴァランス 1994年生まれ。静岡大学卒業。2017年に株式会社インヴァランスに入社。 3級ファイナンシャルプランニング技能士

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