投資している人はどんな人?男女差で際立つ投資理由の違い

投資している人はどんな人?男女差で際立つ投資理由の違い
マネーケア

投資と聞くと、「自分には関係ない」「興味があるから調べているところ」など、人によってイメージも考え方も違います。その背景には、投資情報が身近にあったり、お金の教育を受けてきたりなどの、環境的な要因もあるかもしれません。そこで今回は、投資をしている人の属性や理由などを、アンケート調査をもとに分析していきます。

このアンケート調査は、株式会社インヴァランスが2020年6月5日から6月18日にかけて、プラットフォームサービス『モニプラ』にて、20代から60代のmoneliyファンユーザー4717名を対象に実施したものです。

20代は投資に興味がない?属性別に見る資産形成

今回行われたアンケート調査結果をもとに、投資をしている人の属性やその理由、男女差などを詳しく見ていきます。まずは、投資を始めている年代や職業などから分析していきましょう。

各年代で投資経験者がいるものの60代が最多!

年代から見る投資経験


図:筆者作成
資産形成のための投資を始めている人を年代別に確認していくと、60代が最多の26%、次に30代の23%、50代の22%。最も少ないのは20代の9%で、ほかの年代に比べると圧倒的に割合が少ないことがわかりました。
20代はほかの年代と比べて年収が低い傾向にあり、また就職したばかりの人の割合も多いことが想定されるので、投資に使う資金や時間を確保しにくいのかもしれません。

年代別に見る投資をしない理由


図:筆者作成

次に投資をしない理由を年代別で確認すると、すべての年代で「金銭的余裕がない」という回答が最多となりました。

投資商品は、預貯金のように積み立てただけ増えていくものではありません。価格の変動によって損益が発生するので、そこにうまみがあるものの損する可能性もあります。したがって投資は余裕資金でするものと考えている人が多く、投資するまでの資金的余裕はないと回答しているのでしょう。

30代の投資しない理由で、「どんな商品が良いのかわからないから」が多いのも特徴です。これは20代のやらない理由第2位ともなっていて、20代30代は金融商品について学ぶ機会があれば、投資を始めてみたいという人が多いのかもしれませんね。

老後が心配で投資を開始!男女別で理由に特徴はある?

ここからは、投資を始めた理由やその理由に男女差があるのかについて、ひも解いていきます。

女性は子どもの教育費を考えているが男性はそうでもない

男女別投資を始めた理由割合


図:筆者作成

男女ともに「老後の生活費のため」と回答している人が、約半数となり最大です。男女差から見る理由で特徴的なのが、「子どもの教育費のため」の項目。男性は3%に対し女性は11%と、約4倍も多いのです。

男性は今や将来の生活費に重点を置いているのに対して、女性は生活費以外にも子どもの教育費や旅行・趣味といった項目までまんべんなく気にしていることがわかります。

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nobii

大学卒業後金融機関に勤務。 現在はライターとして幅広い分野の記事を執筆中。

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