投資している人はどんな人?男女差で際立つ投資理由の違い

投資している人はどんな人?男女差で際立つ投資理由の違い
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投資を始めた理由は年代や職業で違いはある?

最後に、年代や職業の違いによって投資を始めた理由に違いがあるのか分析していきます。

長期的な視野で投資を考えている人が多い

職業別から見る投資を始めた理由


図:筆者作成

すべての職業に共通していえるのは、「老後の生活費のため」に投資を始めた人が理由の第1位ということ。また「今の生活にゆとりを持つため」が第2位で、「旅行や趣味にかける費用のため」が3位となっています。

その中でも、会社員(一般職)の「老後の生活費のため」の伸びが顕著なのが特徴です。長期的な視野で投資を考えている人が多いのかもしれません。

また全体を眺めることで見えてくるのが、投資によって「マイホーム購入」や「結婚資金」を作ろうとしている人は、少ないということがわかりました。

歳をとるにつれて変わりゆく投資理由

年代によって違う投資理由


図:筆者作成

年代別に始めた理由を見ていくと、大半が「老後の生活費のため」と回答している中、20代だけが「今の生活にゆとりを持つため」という理由が第1位になっているのが特徴です。

もうひとつの特徴は、50代60代になると「子どもの教育費のため」の割合がほかの年代に比べてグッと下がり、「旅行や趣味にかける費用のため」という理由の方が多くなる傾向にあります。

子どもが成長し独立していく年齢と重なるので、そういった意味合いから教育費のために投資を始める人が少なくなり、自分のために投資していくのでしょう。投資の理由や誰のための投資なのかは、年代によって変化していくものだと言えます。

自分はなぜどんな理由で投資を始めるのか考えよう

投資している人の属性や理由、男女差について分析しました。いずれにおいても、老後の生活費を心配している人が多いのが特徴です。また男性は今や将来の生活費に重きを置き、女性は子どもの教育費や旅行費用などまんべんなく考えていることも垣間見えました。
投資を検討する際は、どんな理由で始めるのか誰のために投資するのかをしっかり考えておく方が続けやすいでしょう。

執筆者:nobii
監修者:ファイナンシャルプランナー歴5年 北野 小百合

nobii

大学卒業後金融機関に勤務。 現在はライターとして幅広い分野の記事を執筆中。

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