金投資「純金積立」の特徴やリスクまとめ

金投資

資産運用の一つである「純金積立」は、金地金(延べ棒)を一括で購入するのではなく、毎月一定額ずつ純金を購入し、積み立てていくことができる投資商品です。
今回は金投資の一つである、「純金積立」の特徴やリスクについて解説します。

金投資「純金積立」の特徴

「純金積立」とは毎月一定額のお金を積み立てて金を購入していく金投資の手法です。貴金属の販売会社やネット証券やネット銀行で口座を開設し、毎月1000円~3000円程度から手軽にはじめることができます。あらかじめ設定した月々の購入金額が指定した金融機関の口座から自動引落しされます。月々の積立金額を毎営業日で日割りし、価格が安い日には買付量が多く、価格が高い日には買付量が少なく購入する「ドルコスト平均法」により、購入単価が平均化され価格変動のリスクを抑えることができます。
受け取り方法は、金地金を引き出したり、ジュエリーや金貨と交換したり、売却して現金化したり選択することができます。

金投資「純金積立」のリスク、注意点

純金積立をはじめる前にリスクと注意点について把握しておきましょう。

●価格変動リスク
金そのものは価値がありますが、日々価格は変動しているので購入した金額より売却する価格が下回るリスクがあります。つまり元本保証はありません。

●為替変動リスク
金は米ドル建てで国際取引されているので、円安になれば金の価格は上昇し、円高になれば金の価格は下落します。

注意点としては、株式や債券と異なり配当や利息がつきません。したがって、金の価格が値上がりしない場合は資産として増えません。

金投資商品のそれぞれの買付手数料

金投資商品「純金積立」「金ETF」「地金型金貨」「金地金」は買付の際に手数料がかかります。手数料は貴金属の販売会社や金融機関によって異なりますが、どのくらいかかるのか参考程度にみてみましょう。

●純金積立
例えばネット証券では売買代金の2%~2.5%(税抜)程度 になります。

●金ETF
金価格に連動した上場投資信託につき金投資商品の中でも手数料は安く、信託報酬手数料の0.4%(税抜)程度がかかります。

●金地金
一般的に、500g未満の場合、金地金1個ごとに重量に応じて4000円程度~16000円程度の手数料がかかります。500g以上であれば手数料は不要なので、まとまった資金がある場合は500g以上がおすすめです。

●地金型金貨
金貨は価格にプレミアム(造幣局が金貨を製造する際にかかる製造費や輸送費などの諸経費)が含まれているため、同じ重量の金地金に比べると割高になります。

手数料のコストは取扱会社によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

活用のポイント

世界各国で価値を認識されている金は「インフレリスク」に強いと言われています。また換金性が高く、不測の事態が起こっても価値を失うことのない実物資産です。長期的な資産形成の一部として資産の10%程度を目標に所有するのが理想といえます。

まとめ

純金積立はリスクを軽減しながら世界共通の価値があり、守りの資産となる「金」を保有することができます。しかしながら、リスクのない投資などありません。純金積立をスタートする前には特徴やリスクを把握しておきましょう。

今関 倫子

ファイナンシャルプランナー 外資系保険会社勤務中に、AFP資格取得後、独立系FP事務所に転職。ファイナンシャルプランナーとして活動し、女性を中心に年間のべ2...

プロフィール

関連記事一覧