年収1,000万円の人はどんな投資している? 資産を堅実に増やす「分散投資」の考え方

年収1,000万円の人はどんな投資している? 資産を堅実に増やす「分散投資」の考え方
マネーケア

高収入の人は、自由に使える余裕資金で投資を積極的に行い、さらにお金を増やしていくことができます。まさに資金があるからこその好循環と言えますが、ではどんな投資をしているのでしょうか。高収入の人は特別な投資をしているかと思いきや、実際には堅実な分散投資をしている人が多く資産を増やしています。

今回は、年収1,000万円の人がどんな投資をしているのか、データから見ていきましょう。

年収1,000万円はどんな資産を持っている?

金融広報中央委員会の調べによると、高収入になるにしたがって、預貯金以外の金融商品を幅広く保有していることがわかります。

現在保有している金融商品(%)

参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](2021年)」

預貯金は資金の置き場所として基本ですから、年収による保有率の差はほとんどありません。

しかし、その他の金融商品については、年収が高くなるにしたがって保有率が高くなる傾向にあります。積立型保険商品や個人年金保険は保険なので、投資としては決して有利とは言えない商品が多いのですが、リターンが確実です。また保険料が所得控除になり、節税効果があることもメリットです。

株式は、年収750万円以上になると保有率が4割を超えます。株式投資をするには、金融商品としての知識だけではなく、投資先を選ぶために社会情勢などの情報も必要になります。それだけにハードルが高いと思われがちですが、年収1,200万円以上の人たちにとっては6割近くが投資をしている、身近な金融商品のようです。

投資信託もまた同様です。投資信託は、投資家から集めた資金をまとめて、投資の専門家が運用する仕組みの金融商品です。投資先は国内外の株式、債券、金、不動産など多様で、投資信託ごとさまざまに組み合わされています。

それぞれ個別に投資をすると多額の資金が必要ですが、投資信託なら少額からでも、多様な投資先に投資ができます。

では、年収1,000万円の人は、どのようなことをポイントにして金融商品を選んでいるのでしょうか。日本証券業協会の「2021年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)」によれば、年収によって金融商品選びには大きな違いがありました。

金融商品に対する重視点(複数回答)(%)

参考:日本証券業協会「2021年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)」

重視点のなかで、「いつでも出し入れができる」「元金が安全」「各種料金の自動引き落としなどに利用できる」は、ほぼ預貯金の特徴と同じです。長引く低金利下では、預貯金だけでは資金を増やすことはできません。

また、年収が500万円未満で多いのは、「特に重視していることはない」です。金融資産に対して判断基準を持たず行き当たりばったりというのでは、効率よく資金を増やすことは難しくなってしまいます。

年収1,000万円以上の人は、逆の傾向です。お金の出し入れに多少不便でも、また元本の安全性についてはある程度のリスクをとってもよいと考えていることがわかります。

つまり、ベースとなる預貯金はしつつも、投資を積極的に取り入れているのです。

年収1,000万円の人が重要視しているのは、「利回りが良い」「値上がりが期待できる」といった、リターンです。また、「インターネットで取引できる」を重視しているのは、パソコンやスマホを使いこなして、時間や手数料が節約できるインターネット取引を活用しているということでしょう。

さらに、「税金面で有利になる」も重視しています。税金は、自動的に差し引かれるまま諦めなければいけないものではありません。年収1,000万円の人は、税金面で有利になる制度を選ぶことで、実質的なリターンを増やすことができることを知っているのでしょう。

税金面で有利になる制度は、後ほど紹介します。

お金持ちがしているのは「分散投資」

さて、さきほどのデータをよく見ると、「利回りが良い」については、年収1,000万円以上だからといって特別高いわけではないことに気づいた人もいるのではないでしょうか。

「利回りが良い」を重要視するのは、年収500~700万円未満の人で38.5%、年収700~1,000万円未満の人で40.8%、年収1,000万円以上の人で39.8%です。

年収500万円以上ではほぼ同じ割合ですし、むしろ、年収700~1,000万円未満のほうが高い割合です。

つまりこれは、年収1,000万円以上の人は、大きな利回りよりも、堅実に増やせるリターンを目指した投資をしているということ。お金持ちは、決してギャンブルのような投資はしません。

ギャンブルのような投資は、当たれば大きなリターンが得られますが、その分リスクも大きく、ひとたび損失をこうむれば、大きなマイナスになりかねません。

そこで、投資をするにはリスクを減らす、分散投資を選ぶ人が多いのです。

分散投資とは、その名のとおり、資金を分けて投資をすること。

どのような分け方をするかによって、さまざまな分散投資があります。

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タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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