ミレニアル世代は貯蓄の意識が高い!「ミレニアル世代のお金に関する調査(貯金編)」

マネーケア

読者の皆さんの多くが、筆者と同じミレニアル世代であろう中、先日興味深いデータを発見しました。それは、その前後の世代とは明らかに異なる、「お金」への意識の高さです。
今回は、1981~1996年に生まれた、2018年時点での37~22歳にフォーカスして、関心の高い傾向を探ってみたいと思います。

ミレニアル世代とは

ミレニアル世代とは、主にアメリカで広く使われていて、2000年代初頭に成年期を迎えた世代を総称して言います。特徴としては、以下の点が上げられます。

・ITバブル、リーマンショック等厳しい経済環境のあおりを、若年期に受けている
・平均初婚年齢や親との同居意率が高い
・10代のころから、デジタル機器が身近にあり、情報取得に事欠かない環境で育った
・「モノ」より「経験」「(他人との)共感」を重視する傾向が高い

インターネットが普及し始めた時期に、未成年期の多感な頃を過ごし、その影響からか従来の世代とは異なった、「多様性を認め合う」価値観や、経済観、職業観が身についている世代と考えられています。

筆者もその特徴がいくつか当てはまる、ミレニアル世代の一人です。

前後の世代を上回る、月あたり貯蓄額

そんなミレニアル世代の消費動向や、貯金・投資にまつわる状況を調べたデータがあります。
株式会社マクロミルが2018年8月に行った調査(同調査においてミレニアル世代:38歳~25歳)では、自分のために使うお金として、「投資・貯金」が圧倒的に他の世代と比較して高く、60%の人が行っているという結果になりました。他の世代平均が45%前後ですから、15ポイントの開きがあります。

さらにその中でも、実施している種類として「貯金」「資格習得などの自己投資」「投資などの資産運用」の3つの中では、「貯金」が他の世代と15ポイント以上の差をあけて高く、約55%でした。
加えてひと月あたりの平均貯金額は、次の図のとおりです。

平均年収を考慮すると、ミレニアル世代の貯金額が上の年齢の世代よりも高いことは、いかにミレニアル世代が「保守的」か、うかがえます。
筆者はこれを、厳しい景気環境の中で成人生活のスタートを切った背景や、少子高齢化が明らかな中、社会保障をあてにすることを半ば諦めた世代ならではの行動、と読み取ります。

FPオススメの貯蓄法

FPとして「貯蓄」を推奨するのは、「運用のための資金づくり」であることが前提にあります。
貯蓄というと「預金」を真っ先にイメージし、自らが投資家となってお金を運用する意思を持たない人が多いですが、それには反対です。

金融教育を行わないわが国において、「投資をする」という言葉に、半ばギャンブルをするようなイメージを抱く人も多いのは承知していますが、投資を行わなければ将来にわたるインフレーションにより、単に「貯めた」だけのお金は、価値が下がっていってしまいます。
インフレーション(インフレ)とは、物価が上昇して、お金の価値が下がることを言います。生活水準を一定に保つのであれば、モノやサービスの値段が上がった分だけ、収入や貯蓄も増えなければなりません。
お金は食物のように、蓄えておくことで腐る、という現象は起きませんが、金額が同じでも「価値」は少しずつ減少していくのです。
価値を減少させないよう、または価値を増やすようにする為には、投資運用をしなければなりません。そのための前提で「貯める」というのは、正しい行動と言えます。

ミレニアル世代は、「貯める」のは目的ではなく、「貯めて運用するための資金づくり」という前提で、しっかり貯蓄し、積極的な資産形成に役立てましょう。

佐々木 愛子

ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅰ種 国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中...

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