今の日本は世界的に見てもまだ女性が働きづらい環境。これからどうすればいい?

今の日本は世界的に見てもまだ女性が働きづらい環境。これからどうすればいい?
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3月8日は国際女性デー。国際社会においてジェンダー平等の実現は取り組むべき重要目標となっています。日本もこの取り組みに積極的にかかわっていくと国際社会に明言しています。今や日本は女性も仕事をし活躍する時代。ですが、世界的にみればまだまだなんだそう。調査結果をもとに日本の現状を見ていきましょう。

日本は世界から見るとまだまだ

最近の日本は育休や女性の社会進出がどんどん進んできており、女性も社会で働くことが当たり前になっています。
一昔前は、女性は家庭に入ることが良いとされてきたため、これは大きな変化と言えるでしょう。しかし実は、世界水準で見るとまだまだ日本は低い方なんです。

世界経済フォーラムが2021年3月に男女格差の度合いを示すジェンダーギャップ指数を発表しました。その最新の結果がこちらです。値が1に近いほど平等であるとされます。


【画像:内閣府男女共同参画府より】

日本は世界156カ国中120位という結果となりました(前回は153カ国中121位)
他の国に比べると、日本はランキングのかなり下にいることがわかります。昔に比べ、教育や賃金などに差がなくなってきたものの、世界的にみるとまだまだ平等でない部分があるようです。

経済、政治、教育、健康の各分野の日本のスコアは以下になります。

政治に関しては昨年のスコアより上がってはいるものの、順位は156カ国中147位と昨年の144位より差順位が下がった形になりました。世界各国がジェンダー平等に向けて努力している中で、日本はなかなか加速できていないことが分かります。

さらに、イギリスのエコノミスト誌が発表した職場での男女平等度を示す「ガラスの天井」の2021年の結果は、29か国中28位。なんと下から2番目という、とても低い結果になりました。

ガラスの天井とは、英語の「グラスシーリング」の訳で、見えない天井という意味です。性別や人種などを理由に組織内での昇進が、見えない天井によって妨げられているとなぞえられた表現になります。

ガラスの天井指数のデータは、男女の高等教育、労働力率、賃金、育児費用、育休の権利、議員や管理職の占める割合などの10項目平均化し数字で表したものです。
日本がこんなに低い結果になった理由としては、男女で学歴はほぼ同じであるにも関わらず経済参画には大きな格差があることや、女性の管理職者がほかの国に比べて少ないということが挙げられます。

2021年ランキング

1. スウェーデン
2. アイスランド
3. フィンランド
4. ノルウェー
5. フランス
6. デンマーク
7. ポルトガル
8. ベルギー
9. ニュージーランド
10. ポーランド
11. カナダ
12. スロバキア
13. イタリア
14. ハンガリー
15. スペイン
16. オーストラリア
17. オーストリア
OECD 平均
18. アメリカ合衆国
19. イスラエル
20. イギリス
21. アイルランド
22. ドイツ
23. チェコ
24. オランダ
25. ギリシャ
26. スイス
27. トルコ
28. 日本
29. 韓国

いかがでしたか

日本はまだまだ女性が働きづらい社会。そんな社会のなかでどう生きるのか、そんな社会をどう変えるのか、など自分の中の意識を変えるいい機会になると思います。

サイトウ サオリ

2018年から社会人に。 学生時代からライターとしてインターンをしており、マネーケアなどについて学んできた。 若い人からの目線で、投資やお金について見ていく...

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