普通預金のメリット・注意点まとめ

円預金

いつもは何気なく使っている銀行の普通預金口座ですが、実は金融商品の一つなのです。金融商品にはメリットとデメリットが存在し、もちろん普通預金にもあります。普通預金のメリット、注意点をまとめてみました。

普通預金のメリット① 自由度(換金性)が高い

銀行の窓口やキャッシュカードなどでいつでも自由に出し入れができるほか、多くの金融機関がコンビニATMと提携しているので、日本全国どこでも出し入れすることができます。また、深夜や休日に急に現金が必要になった時でもコンビニATMで引き出しができるなど、便利なお財布代わりとして使うことができます。

普通預金のメリット② 公共料金や税金などの引き落としができる

電気代や水道代など公共料金や、住民税などの税金、携帯電話代やクレジットカードの利用代金などの引き落としをすることができます。

普通預金のメリット③ 受け取り、振り込みができる

給与などの受け取り口座に指定することができ、反対に銀行振り込みなどもできます。また通帳を記帳することによって、収入と支出が管理できるので家計簿代わりにすることもできます。

普通預金の注意点① 金利が低い

普通預金の最大の問題点は、預け入れ金利が低いことです。金融機関によっても違いはありますが、2017年9月1日現在では大手金融3行では0.001%となっています。比較的金利の高い代表的なインターネット銀行でも0.02%です。

普通預金の注意点② 引き出し手数料で残高が減ってしまう

自由度が高くいつでも引き出しができることはメリットですが、深夜のコンビニなどで引き出しをすると、手数料がかかることがほとんどです。金利が低く、利息もほとんどつかないのに、手数料で残高を減らしてしまってはもったいないことです。

普通預金の注意点③ インフレに弱い

インフレという言葉を聞いたことはある人が多いと思いますが、実際に普通預金とインフレにどんな関係があるか知らない人もいることでしょう。インフレとは簡単に説明すると物の値段が上がることです。例えば、去年100円で買えた物が5年後は110円になっているということは物の値段が上がったということ。つまり、普通預金に100円置いたままでは、5年後に同じ物が買えない、お金の価値が下がったということになるのです。

普通預金の注意点④ 銀行が破綻したら原本1,000万円とその利息のみ守られる

もしも銀行が破綻してしまったとき、預けていた預金はどうなるのでしょうか。金融機関は「預金保険機構」に加盟していて、預金を始めると同時にその原本は、「預金保険機構」の保険の対象となります。しかし、全額が保険金として支払われるわけではなく、一つの金融機関に預け入れていた普通預金や定期預金は名寄せされて合計されるので元本1,000万円とその利息までしか保護の対象となりません。

まとめ

受け取り、支払い、引き出し、貯めることの4つが一つの口座でできるのが普通預金の特徴です。いつでもどこでも出し入れが自由でお財布代わりになる便利な普通預金ですが、時間外やコンビニATMでの引き出しを繰り返していると手数料だけで残高が減ってしまいます。引き出しは月に1度と決めて、普通預金には日々の生活に使うお金と、緊急予備資金として生活費の6ヶ月分くらいだけ残しておき、増やすための口座と使い分けるといいでしょう。

黒須 かおり

ファイナンシャルプランナー CFP® 女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識...

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