初めての先物取引! 先物取引の始め方

投資商品

先物取引(さきものとりひき)とは、ある商品について、将来の売買を約束しておく取引のこと。今回は先物取引の始め方をまとめて解説します。

先物取引の口座を作ろう

先物取引には、「商品先物」と「金融先物」があります。
商品先物は貴金属・石油・農産物などを扱い、金融先物は日経225などを扱います。先物取引を始めるには、取引会社で口座の開設(登録)が必要です。

取引会社を決めたら口座を開設して取引資金を入金します。口座開設はウェブサイトからオンラインで可能なところが多いので、スムーズにできるでしょう。

先物取引の口座開設からの流れ

1.証拠金を振替える
先物取引は、商品価格の一部を証拠金にすることで、少額の資金でも多額の取引ができます。なお、証拠金とは、将来売買するという約束を担保するお金のこと。

2.新規注文をする
先物銘柄を選んで、「売り買い注文」か「買い売り注文」のいずれかを先物取引業者に指示をします。これは指定した銘柄を買うのか、売るのか、という注文ですが、先物取引は将来の売買の約束をする取引なので、「買い注文」から始めることも可能です。

それぞれ、売買価格を指定しない「成行注文(なりゆきちゅうもん)」と、ある価格以下になったら買う・売るという「指値注文(さしね注文)」という注文方法があります。

3.取引成立の報告
商品取引所で取引が成立すると、「売買報告書及び売買計算書」がウェブサイト上で確認できます。取引内容に間違いがないかどうかチェックしましょう。

4.仕切注文
市場の値動きを見て、決済して損益を確定させたい場合は「転売」または「買戻し」の注文を指示します。

5.取引成立の報告と清算、証拠金の返還
指示通りに取引が成立すると「売買報告書及び売買計算書」の確認ができます。そして、決済による差金、手数料、証拠金を清算します。

この5つの手順で、取引は完了です。

先物取引を始める会社は重要!選ぶ3つのポイント

大切なのが取引会社選び。会社によって取扱商品や、サポート体制などのサービスに違いがあります。しっかり比べて選びましょう。

1.初心者向けの商品がある
商品先物であれば「金」、金融先物であれば「日経225mini」が、先物商品の中で比較的値動きが緩やかなので初心者向けです。「日経225mini」は、日経平均株価の「日経225」を対象にしていて、取引単位が「日経225」の10分の1です。値動きの予想がしやすく、少額の資金で始められるので初心者が初めて取引するのにオススメです。

2.困った時のサポート体制がしっかりしている
慣れないうちは戸惑うことも多く、困った時にはメールではなく、すぐに電話などで人が対応してくれる業者だと安心です。

3.社会的に信用できる
東京商品取引所の認定企業や、日本商品先物取引協会の協会会員になっていることもチェックしましょう。東京商品取引所(TOCOM)は、各種先物取引の公的な取引所。実施している「東京商品取引所検定試験」の合格者が5名以上在籍していると、「人材高度化取引参加者等」認定企業となります。

また、日本商品先物取引協会は日本の商品先物取引の受託等業務を行っている業界団体。いつでも公正かつ円滑な取引を行えるよう、自主規制ルールを設けています。ルールに違反すれば、罰金や資格停止といった制裁や処分を実施。会員は44社(2017年11月6日現在)です。

まとめ

先物取引は、少しの値動きが大きな損益につながりますので、少しの値動きが大きな損失に繋がります。安心できる業者で始められるよう、じっくり比べて決めましょう。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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