【出産~子育て】「選択」次第でかかるお金が全然違ったエピソード3選

【出産~子育て】「選択」次第でかかるお金が全然違ったエピソード3選
マネーケア

【ケース2】幼稚園が違うだけで預かり保育の費用がこんなに違う…

子供が生まれても働きたい人は、小さいころから子どもを保育園に預けて仕事を続けることになります。一方幼稚園は、保育園よりも保育の時間が短く、フルタイムで仕事をしている場合などは利用しにくさを感じるケースもあるようです。

しかし、幼稚園にも時間を延長して保育してもらえる延長保育システムがあるため、これを利用してフルタイムで働くことは可能。しかし、延長分の保育料も別途かかります。

幼稚園・保育園の保育料無償化がスタートしたことにより、幼稚園の預かり保育にも補助が出るようになったため、働きながら子育てする人の選択肢も広がりました。筆者は、延長保育を利用することで、仕事をしながら子どもを幼稚園へ通わせたうちの一人です。

わが子が年長のときに無償化がスタートし、月々支払っていた保育料や延長保育料に違いが現れました。今回は、筆者の体験をもとに無償化と幼稚園の預かり保育料にまつわるエピソードをご紹介します。

幼稚園の延長保育を利用しながら仕事を開始

筆者は、子どもが年中になるタイミングで仕事を始めました。幼稚園は基本14時頃までのところが多いので、フルタイムで働きたい場合は、基本的に延長保育の利用が必要です。筆者の子どもが通う幼稚園の延長保育料は、1時間200円でした。

1日〇〇円という料金設定をしている幼稚園が多い中、1時間単位で区切られているのはありがたいなというのが当時の感想。はじめはそう思っていたのですが、無償化がスタートしたあと、ちょっと様子が変わっていくのです。

子どもが入園して2年後、幼保無償化スタート

わが子が入園して2年経過した頃、幼保無償化の制度がスタートすることとなりました。この制度では、幼稚園の延長保育の利用料も補助の対象になるとのこと。毎日延長保育を利用しているわが家では、ありがたい話だなと思っていました。

しかし補助される範囲を確認したところ、「延長保育を利用した日数×450」の額と、「実際の利用料」の額の小さいほうが、最大11,300円まで無償になるというものでした。無償化を機に延長保育料を見直す園もあったそうですが、わが子が通う園では無償化がスタートしたあとも利用料の変更はないとのこと。この違いは、後々大きな違いとして現れることになるのです。

無償化になったのに延長保育代を支払うことに…

筆者は毎日、幼稚園の延長保育を3時間利用していました。延長保育を利用した日数が20日だった場合、園へ支払う料金は20日×600円で12,000円となります。しかし、「利用日数×450」の額と比較して小さいほうの額しか無償にならないため、実質返ってくるのは20日×450円=9,000円。

無償化になったことで延長保育料が無料になる!と喜んでいたところ、全額でないとわかりがっかりの筆者。しかし、このことだけで転園するわけにはいかず、差額の3,000円を毎月払い、同じ幼稚園にお世話になることにしました。

無償化をきっかけに延長保育料を1日600円から1日450円に変更した園では、何時間延長保育を利用しても1日450円しかかからないため、延長保育利用料はほぼ丸々返還されます。無償化自体はすごくありがたい制度ですが、選ぶ園によって月額3,000円近くの差が出るのか…と、少しモヤっとした筆者なのでした。

子どもがいる家庭にはうれしいこの補助金システムですが、保育園、幼稚園、その他の保育施設によって補助の概要が少しずつ違いますし、今後どのような動きになるかもわかりません。子どもを保育施設に預けるときは、今どのような補助があって、どうすれば自分に最適な補助が受けられるのかを、きちんと調べ考えながら選ぶようにしてみてください。

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川西まあさ

フィットネスインストラクターや保険の法人営業などを経て、ライターとして活動中。 今まで経験したきたことをもとに、みなさんの”知りたい!”にこたえられる記事を...

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