消費税増税のメリットとは? デメリットだけではない税金の仕組み

税金

消費税増税のデメリットと、その対応策

デメリット1:家計の負担増となる

日本経済新聞の試算によると、消費税が10%上がると年収400万円以上500万円未満の世帯では、年間消費税負担額は年間約4.4万円アップし、総額約22万円になるそうです。
年収1,000万円以上1,500万円未満の場合では、年間約7.4万円アップの、約36.8万円となっています。

ご家庭によって金額差は出てくるかと思いますが、消費税増税は家計の負担増に直結しますので、少しでも負担増を抑える方法があれば利用したいものです。

今回の消費税増税と同時に政府は個人消費の落ち込みを抑える目的で、軽減税率制度やポイント還元、幼児教育・保育無償化、自動車にかかる税金の減税、住宅ローン減税の延長等の家計関連の政策を打ち出しています。
利用できるものは上手く活用して、少しでも負担増を抑える家計対策は実行したいですね。

ポイント還元はキャッシュレス決済をした場合にポイントで還元される制度です。ポイント還元率はお店により5%のところもあれば2%のところ、または、無いところもあります。
決済前には、忘れずにチェックしましょう。

データ参照:日本経済新聞「消費税、図解カイセツ、あなたの負担は?」https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/sales-tax-analysis/

デメリット2:消費活動の低下により景気悪化につながる可能性

消費税増税は購買意欲の低下につながり、景気悪化につながる可能性もあります。
そのような場合、収入への影響もあるかもしれません。
そのような事態が起こるかもしれないことを考えて、この消費税増税の機会を、いざとなっても慌てないための家計管理見直しの機会にするのもよいかと思います。

まとめ

今回の消費税増税により、今後しばらくは消費税アップしないと安倍首相は言っていましたが、今後の国の財政状態からは上げざるをえないという見方が有力です。
今後、税金の負担増だけではなく、社会保障サービス内容の縮小ということも課題に挙がってくるでしょう。家計には厳しいお話しばかりですが、社会保障費に関わる負担増の問題はどうしても付き合っていかなければいけません。メリット面も考慮することで消費税増税との向き合い方も違ってくるかと思います。

小林 裕子

ひろファイナンシャルプランニング代表 CFP ・1級FP技能士 2008年FP相談業務開始。 2014年事務所運営スタイルを金融機関等からの紹介手数料を一切...

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