親孝行のためにも知っておきたい! 高齢者の医療費は平均いくら?
「うちの両親、いつまでも元気だと思ってたけど、気が付いたら病院のお世話になることが増えてきたかも…」子供の頃は頼りきりだった両親も、健康面が心配になることが増えてきていませんか?親孝行のためにもきちんと知っておきたい、高齢者の医療費についてお話しします。
高齢者の医療費は平均いくらかかるの?
2013年度の厚生労働省の推計によると、生涯の中でかかる医療費の平均は男性は約2,400万円、女性は約2,700万円、平均すると約2,600万円。その約半分ほどの費用、約1,300万円が70歳以上になってから必要になるようです。
出典:「生涯医療費」(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/shougai_h25.pdf
医療保険制度は何割負担してくれる?
現在の医療保険制度は、医療費の7割程度を負担してくれるので実質的には自己負担分は全体の3割程度に留まります。つまり、高齢者になってからの医療費も実質的には400万円程度必要ということです。医療保険制度のおかげで格段に金額は違いますが、負担が大きいことに違いはありませんよね。医療費を少しでも安くするために、知っておきたい制度などはどのようなものがあるのでしょうか?
75歳以上になったらお得! 「後期高齢者医療制度」
75歳以上の方に適用される公的制度である「後期高齢者医療制度」。適用されると、医療費の本人負担が1割になります。ただ「高齢者本人の課税所得が145万円以上ある場合」などの条件が満たされてしまうと、適用されなくなってしまうので注意が必要!
一定以上の医療費はかからない! 「高額療養費制度」
証明書を病院の窓口で提出すれば、一定以上の医療費がかからないようになる制度が「高額療養費制度」です。上限額は所得の額などで決まり、月ごとに合算して一定の上限額以上であればその分は免除されます。
どうせなら、無理なくお得に親孝行したいですよね。今から知識を身につけておけば、いざという時も安心ですよ!