子どものお小遣いでお金の教育を!平均金額やあげ方のポイント

子どものお小遣いでお金の教育を!平均金額やあげ方のポイント
マネーケア

子どものお小遣い制度で押さえたいポイント3つ

お小遣いのルールは明確に決める

お小遣いを渡すにあたり、はじめに決めておきたい決まりは、「お小遣いのあげ方」「お小遣いでまかなう範囲」「金額」の3つ。お小遣いのあげ方は、上で紹介した「定額制」「都度制」「報酬制」から選びます。定額制と報酬制を両方取り入れるなど、子どもの性格に合わせてアレンジするのもOKです。

次に、お小遣いでまかなう範囲を明確に決めましょう。「学校で使う文具や勉強になる本などは親が支払う」「おかしやジュースはお小遣いから」など、お小遣いで何を買うのか線引きをします。また、「アプリやゲームなどの課金はしない」「危険なものは買わない」などの、してほしくないことをルール化しておくことも大切です。

はじめに線引きをきちんとしておけば、子どもも守りやすく無駄に揉めることも減りますよ。最後に、お小遣いの金額を決めるときは、親が全額使い切ってもOKと思える金額に設定しましょう。上で紹介した平均値や最頻値を参考にしてみてください。

小学校中学年以降であれば、お小遣い制度は一緒に話し合って決めると、お小遣いに対する自主性が育ちやすいのでおすすめです。

ルールを守らせた上で自由にさせる

お小遣いの制度が決まったら、そのルールをきちんと守らせた上で自由にさせましょう。「おかしを買いすぎじゃない?」「次のお小遣いまでまだまだ日があるのに、もう使い切っちゃうの?」など、子どものお小遣いの使い方につい口を出したくなる人も多いでしょう。

しかし、そこはグッと我慢です。お小遣いは、お金で失敗し、そこから学ぶことも大切だからです。また、「おかしはお小遣いから」というルールがあるのに、一緒に買い物に行ったときに、子どもにおねだりされてついおかしを買ってしまうなんてこともおすすめしません。

子どもも大人もルールを守り、ブレないことが金銭感覚を養うことへつながりますよ。

お小遣いの前借りはNG

お小遣いのルールが定額制の場合、お小遣いの前借りはNGです。お小遣いをスタートさせる前に「お金は使ったらなくなっちゃうよ」ときちんと話しておきましょう。前借りを一度許してしまうと、「使い切っちゃっても頼めばお金ってもらえるんだ」と勘違いし、正しい金銭感覚が身につきません。

お金を使い切ってしまって我慢した経験は、子どもに今後のお小遣いの使い方を考えさせる良いきっかけになります。ぜひ、助け舟を出さず見守ってあげてくださいね。

小学生におすすめ!お金の教育になるお小遣い制度

ここで、さらにお金や社会の仕組みを知ることにつながる、お小遣い制度の例を2つ紹介します。

お手伝いつき定額制+お手伝いボーナス

お小遣いを定額制と報酬制の2階建てにした制度です。会社員の基本給と特別ボーナス(成果給)と考えたらわかりやすいでしょう。定額制のメリットであるお金を管理する能力を養いながら、報酬制のメリットであるお金を稼ぐ大変さと喜びも知ることができます。

まず、何もせずにお金がもらえるという状況を防ぐため、お風呂掃除や皿洗いなどの家族の一員としての仕事を1つ与え、守らせた上で定額制のお小遣いをあげます。そして、+αの仕事をした場合に限り、お手伝いボーナスを与えましょう。

お手伝いボーナスは、金額の設定を辛くしておくことがコツです。お金はそう簡単には稼げないということを理解してもらいましょう。

自分で仕事を見つけて奉仕するビジネス制

ビジネス制は、報酬制と似ていますが、親がお手伝いを与えるのではなく、子どもに仕事を見つけさせるという点が違います。親から「植木にお水をあげてきて」「玄関の掃除をしてちょうだい」など、指示を受けたものは無効で、自分で家族がしてほしいことを探して行動することで報酬がもらえます。

自分で探して行動を起こすことで、周りを見る力や問題解決能力が養えると共に、自分の行動によって家族の感謝や笑顔に触れることもできます。ただ報酬をもらうだけではなく、そこに感謝がプラスされることでお金以上の満足感を得られるので、将来働く喜びにもつながるかもしれませんね。

子どものお小遣いはお金の教育にぴったり

子どもにお小遣いをあげることは、子どもにお金について話をするきっかけになり、お金を使うことで金銭感覚を養うことにもつながります。お小遣い制度ははじめにきちんとルールを作り、子どもも大人もブレずに守ることが大切です。子どもとしっかり話し合いながら、双方が納得できる制度を目指しましょう。

2人の姉弟を育てながらライターをしている海です。 前職は化粧品の営業や営業事務。 わかりやすく、ためになる記事作成を心がけております。

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