テレワークは暮らし方にも変化を与える!一人暮らしのニューノーマルとは

マネーケア

オフィスへ出社するのが当たり前だった企業でも、今はテレワークを主体にしているところが増えています。働き方の変化は人々のライフスタイルにも影響を及ぼし、今や都心で暮らす必要がなくなったという人も。

今回は、テレワークに切り替わったことで暮らし方に変化があった、筆者の友人たちの体験談をご紹介します。

“ハイブリッド勤務”で引っ越しを実行に移したAさん

都心で働く人の中には、働き方の変化によって引っ越しを検討している人が増えているかもしれませんね。まずは、働き方の変化により引っ越しを実行に移したAさん(27歳/女性)の体験談からご紹介します。

在宅×週1出勤の「ハイブリッド勤務」が主流に

緊急事態宣言が解除されたあとも、オフィスへの出社制限する企業が多かったことかと思います。ネット環境があれば業務に取り組めるという職種の場合は、勤務場所が自宅に変わったという人も少なくありません。

そんな中、企業によっては「ハイブリッド勤務」という働き方が主流となったところもあります。Aさんが勤める企業も例外ではなく、“週1出勤×週4リモート”というシステムへと働き方に変化が現れたそうです。

オフィス近くの都心に住む必要がなくなった

「今私が勤めているのは、いわゆる都内の一等地にオフィスを構える企業。通勤に時間をかけたくないこともあって、オフィスまで自転車で行ける距離のところに住んでいました。
ハイブリッド勤務が推奨されるようになってからは、自転車に乗って出勤する機会も激減。そんな中、『もしかして、もう都心に住む必要がないんじゃないか?』という疑問が私の中に芽生え始めたのです。」

ハイブリッド勤務のシステムを取り入れているある企業の調査によると、リモートワークの割合が増えたことで引っ越しを検討し始めた社員は、全体の3割に上るそう。Aさんと同じように、“仕事のために会社の近くに住んでいた”という人が、意外と多いことがわかります。

今の状況がすぐに変わるという見込みは低く、“ニューノーマル”に対応していくことが大切だと考えたAさんは、働き方の変化を機に郊外への引っ越しを検討し始めたのです。

理想の環境が整う郊外へ引っ越して節約生活にシフト

元々、川や山などが身近な場所にある田舎の都市で育ったAさん。都会に憧れて東京のど真ん中にある企業へ就職したものの、年々生まれ育ったような環境の場所で暮らしたいという想いが強くなっていったそうです。

「実は私、超がつくほどの田舎から出てきた人間なんです。車に乗らないとコンビニにも行けないような場所で育ったので、『いつか都会に出てやる!』って強い気持ちで東京に出てきたんですけど…。
やっぱり田舎の生活の方が性に合うみたいで、いつかまた自然が身近にある場所で暮らしたいなって思ってたんです。」

Aさんが引っ越しを決めたのは、「田舎に住みたいから」「もっと広い家に住みたい」「生活費を下げたい」という3つの理由から。

「都心に住んでいると何かとお金がかかります。特に、出費の大きな割合を占める“家賃”を下げることってけっこう難しいんですよね。独身で身軽に動けるうちに家賃が安い場所へ移り住んで、できるだけ貯金を増やしておきたいという考えもありました」

わかりやすい例を挙げるなら、代官山駅から徒歩10分のエリアと東京都内で家賃が安いとされる郊外のエリアの家賃を比較すると、同じワンルームで約8万円もの差が現れます。仮にAさんが代官山から郊外へ引っ越すとなれば、それだけで毎月8万円が浮く計算になりますよね。田舎への憧れと生活費の節約、そして働き方の変化に伴いAさんは引っ越しを実行。

引っ越し先には、来客があっても寝泊まりさせてあげられるような2LDKの部屋を選択。引っ越し前に比べると、家賃も5万円ほどダウンしてその分貯蓄に回せるようになったそうです。

オフィスに出勤するときは、電車に揺られながら片道1時間半ほどかかるそうですが、週に1回ということもあって苦にならない様子。出勤日のみ実費精算で交通費が会社から支給されるため、引っ越したからと言って交通費が負担になることもなく、快適に生活を続けているそうです。

アドレスホッパーという生き方を選んだBさん

近ごろ、テレビなどでも取り上げられる機会の増えた“アドレスホッパー”。アドレスホッパーとは、決まった家を持たず、いろいろな場所を転々としながら生活をしていく人のことを指す言葉です。

Bさん(25歳/女性)は、働き方の変化に伴い “アドレスホッパー”になったうちの一人。ニューノーマルな生き方を選択したBさんの暮らしは、どのように変化したのでしょうか。

PCがあれば仕事ができる職についていたBさん

Bさんは、システムエンジニアとして企業に所属している人。昨今の情勢を受けて企業側からリモートワークの許可が下り、これを機にアドレスホッパーへと行き方をチェンジしたそうです。

システムエンジニアは、基本的にPCがあれば仕事を遂行することができる職種。場合によっては出社しないといけないケースもあるようですが、そのときだけオフィスへ行けば良いので、基本的には好きな場所で仕事ができたそうです。

思い切って契約していたマンションを解約

今まではオフィスへの出勤が原則だったため、職場の近くにあるマンションで暮らしていたというBさん。しかしオフィスへ出勤する必要がなくなり、ある程度貯金が貯まっていたこともあって、興味のあったアドレスホッパーにトライする勇気が沸いたそうです。

「テレビでやっていた特集を見て、アドレスホッパーっておもしろそうだなと思ってたんです。でも企業に所属して働いている人って、なかなかトライできるもんじゃないなと諦めていたんですよね。
でもオフィスに毎日出社する必要がなくなったので、『今しかない!』と思って、契約していたマンションを思い切って解約しました。アドレスホッパーになる上で不要なものはリサイクルショップに持っていったりして、ちょっとだけですけどお小遣いももらえましたよ。」

アドレスホッパーとして生きるために、今契約しているマンションを解約したというBさん。アドレスホッパーに対して、どんな魅力を感じていたのでしょうか。

アドレスホッパーになって感じたメリット

アドレスホッパーになってBさんがまず感じたメリットは、“毎月の家賃が、かからなくなる”ということ。今まで一人暮らしの1Kで月10万円ほどかかっていた家賃が丸々必要なくなったのは、Bさんにとってかなり大きいことだったようです。

「毎月自由に使えるお金もそれなりにあったんですが、それでも毎月10万円の家賃はけっこう痛手でした。リモートワークに切り替わってすぐのころは、家にいることが増えた分、食費や光熱費がアップ。家賃プラスαのウエイトも大きくなっていたんですよ。」

アドレスホッパーとして生活している人は、さまざまな場所で寝泊まりをしています。アドレスホッパーは、ホテルや旅館などその都度違う場所へ宿泊するケースが一般的。しかし、今は宿泊施設の“サブスク”も登場し、アドレスホッパーとして生きやすい環境が整い始めています。

月8万円でシェアオフィスと宿泊施設がセットになったようなプランもあって、毎日同じ場所に縛られなくなったことが一番のメリットだと語るBさん。

「シェアオフィスとシェアハウスがセットになったサブスクを利用してみましたが、月額料金内に光熱費やネット利用料も含まれているので、断然お得だと感じました。賃貸で暮らしていたときに比べて生活費が1~3万円ほど浮くようになり、自由に場所も移動できて今のところメリットばかりです。」

コロナ禍が落ち着いても、しばらくアドレスホッパーとして生活を続けるというBさん。アドレスホッパーも、ニューノーマルの中でノーマルになりつつある生き方のようです。

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川西まあさ

フィットネスインストラクターや保険の法人営業などを経て、ライターとして活動中。 今まで経験したきたことをもとに、みなさんの”知りたい!”にこたえられる記事を...

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