FXの利回りとは?FXの利回りの計算方法や目標についてご紹介

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スワップポイントは利回りに近い計算ができる

とはいえ、利回りの計算はできたほうが、取引を行う上では安心ですよね。FXでは、利回りに近い計算が可能な「スワップポイント」というものがあります。

スワップポイントとは、FX取引を行った際に生じる金利差調整額のことです。取引を行うと、2国間では通貨と同様に金利も交換されます。このとき、異なる2つの金利から生まれた差額を調整する必要があります。国によって設定されている金利は異なるため、FX取引を行うと必ずスワップポイントが生じるのです。
わかりやすく具体的な例を見ていきましょう。

【買う】豪ドル(金利2.25%)
【売る】日本円(金利0.10%)

このとき金利差は、以下のように算出できます。

2.25%-0.10%=2.15%

たとえば1豪ドルが75円のとき、1万豪ドルを買ったとしましょう。金利差は2.15%ですから、単純計算すると年間で約1万6,000円、1日あたり約44円のスワップポイントを受け取ることができるのです。
計算式は以下のとおりです。

【1年間のスワップポイントの計算式】
為替レート(75円)×保有数量(1万)×金利差(2.15%)=1年間のスワップポイント(1万6,125円)
【1日あたりのスワップポイントの計算式】
1年間のスワップポイント(1万6,125円)÷365日=1日あたりのスワップポイント(約44円)

スワップポイントは毎日受け取れるものなので、「塵も積もれば山となる」のスタンスで資産をコツコツ増やしていける魅力があります。
FX投資においては、このスワップポイントにおいて利回りに近い計算をすることができます。

スワップポイントを計算する際の注意点

スワップポイントを計算する際は、注意点があります。上の例はあくまでわかりやすいケースであり、実際は例のようにうまくいかないことも、デメリットとしてあります。

特に新興国の通貨を買ってスワップポイントを受け取るときは、注意が必要です。新興国の通貨は高金利であることが多く、スワップポイントを狙う際のターゲットになりやすいと言えます。
しかし、新興国は経済的に安定していないことが多く、通貨の下落リスクが大きいことを忘れてはいけません。「投資資金のほとんどを新興国の通貨に投資したら、政情不安によって大暴落してしまった…」となれば、大損をしてしまいます。
スワップポイントが高いだけで選ばないように注意しましょう。

また、相場が急変したときはスワップポイントで利益を得るどころか支払いが必要になることもあります(=マイナススワップ)。前述の豪ドルを運用する例でも、場合によっては途中でオーストラリアの金利が低くなり、日本の金利が高くなることもあり得ない話ではありません。

そのように金利の高低が逆転してしまうような大変動があれば、マイナススワップとなることで毎日支払いが生じることになります。もちろんそのような金利の大変動は滅多にあることではありませんが、金利は国の経済や政治の状況、その他の国際情勢などにもよって変動するため、可能性はゼロではないことを覚えておきましょう。

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C・M

ライター歴4年、フリーランスのWEBライター。 恋愛テクニックやノウハウ、さらにデートスポット、飲食店等の店舗紹介をします。

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