GMOが無料のマイニングソフトをリリース!BTCマイニングビジネスで一儲け

ニュース

日本のハイテク企業GMOは、GPGPU(ディープラーニング計算ができる技術)チップを使用することによって、Zcash(ZEC/ジーキャッシュ)やEquihash(イクイハッシュ)をベースとするマイニングができるようにプログラムされたソフトを開発しました。

GMOが手掛けたソフトウェアは、Zcashマイニングソフトウェアとしてリリースされ、「クリプトノッカー」という呼び名が付けられました。

この製品は、アメリカの半導体メーカーNvidiaのグラフィックスカードGeforce8以降で構成されたマイニング専用に作られています。

なお、Geforceとは、Nvidiaがコンシューマ向けに製造している製品で、座標交換と光源計算をハードウェアレベルで行うことができるGPUのことです。

「クリプトノッカー」自体の使用は無料ですが、ソフトウェア稼働の際に、ユーザーの所有するコインの2%が手数料という形でGMOの収益となります。収益分は、他のEquihashの効率改善のために使用されていますので、ひいては顧客の利益として還元されると説明しています。

Equihashアルゴリズムは匿名通貨としても有名なZcashが代表的ですが、ASIC(マイニング専用ハードウェア)耐性なため、大組織の介入による不正を阻止し小規模でのマイニングが可能です。

実は、GMOのソフト発表の少し前である2018年9月22日に、先を争うかのように中国の大手マイニングBitmainがASICマイニングチップを発表しています。

このような業界の技術競争のせめぎ合いについて、ハードウェアを駆使して開発するチップには、どこまでも限界があると懸念される声も聞こえてきています。

ただし、今回のGMOのマイニングソフト開発の本来の目的は、2018年初めに日本で最初のBTCマイニングラインを発表したばかりで、ASIC市場の70%を占めるBitmainに対抗競争するための施策を目的としているとのことです。

仮想取引所としての運営と共に、マイニング事業を発展させていくための一環としてソフトの無料リリースに踏み切りました。

GMOは2018年8月に510BTCと25BCHを発掘することに成功しています。自社発掘することによって、GMOはすでに459PH/sのハッシュレートを獲得しており、BTCのマイニング報酬だけで3憶円以上にわたる利益があったことになります。

この功績を受けて、GMOでは12月までに810PH/sハッシュレートを獲得したいとして、新事業への意欲を高めています。

ワザモノ編集部

プロフィール

関連記事一覧