マネー初心者でもわかる!個人向け国債ってなに

公社債

個人向け国債5つの特徴

個人向け国債の特徴は大きく5つあります。

①購入できるのは個人に限定

個人でも買いやすく、購入単位が小さくなっています。

②1万円から購入可能

最低1万円から1万円単位なので、予算に合わせて購入できます。

③発行後1年以上経過すれば1万円から中途換金可能

償還期限の前でも、発行後1年たてばいつでも換金できます。

④年率最低0.05%の最低保証がある

経済の状況が変化して金利が下落したときでも、最低保証があるので安心です。
元本割れはありませんので、リスクの小さな資産運用と言えるでしょう。

⑤10年国債はインフレにも対応できる

インフレになれば金利が高くなり、利子の受け取りが増えます。

満期まで所有すれば元本保証があり、1万円という少額からでも購入することができることや、途中で資金が必要になった時には解約できるので、初心者の方にも始めやすいという特徴があります。

また、10年国債の金利は基準金利×0.66で、半年ごとに実勢金利に応じて変動するため金利が上昇すればその分国債の金利も上がります。
そうすると受け取れる利子の金額が多くなり、将来のインフレのリスクにも対応できます。10年間もの長期の運用であれば、このような仕組みが適していると言えるでしょう。

個人向け国債を買うときの注意点

国債は毎月購入することができますが、積立定期預金のように毎月決まった金額を自動で買うことはできません。毎月購入するのであれば、その都度手続きが必要になります。

また、3年と5年満期の国債は固定金利なので、将来のインフレリスクには対応できないという注意点もあります。

さらに国債は満期を待たず中途換金する場合、中途換金調整額がかかり、直近2回の利子相当分を返さなくてはなりません。
10年国債の金利は変動するため、受け取っていた利子の金額が固定金利よりも多い可能性があります。その場合は中途換金調整額も多くなり、ペナルティとして返す金額が多くなる可能性があります。
しかし、調整されるのは受け取っていた利子のため元本が減るわけではありません。

国債はどこで買えるのか

国債は証券会社や都市銀行、地方銀行の他に農業協同組合や信用金庫などの窓口で購入することができます。
窓口で購入するには、店舗が対応している時間内に行かなければなりませんが、最近では一部の証券会社や金融機関ではインターネットを通じて国債を購入することもできます。
インターネットなら24時間いつでも注文することはできますが、実際の購入は翌営業日となるため募集の期間には注意しましょう。

国債を購入しようと思ったら、まず銀行や証券会社に口座を開設しなければなりません。銀行は通常の預金口座とは別に、債券用の口座の開設が必要になります。
口座開設までの期間は金融機関により異なりますが、スマホからの申し込みなら最短で3日、パソコンからの申し込みでも最短5日くらいで開設できる金融機関もあります。

口座の開設には、運転免許証や保険証などの身分証明書と印鑑、マイナンバーがわかる書類などが必要になるので、あらかじめ用意しておくといいでしょう。

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黒須 かおり

ファイナンシャルプランナー CFP® 女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識...

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