クレカ積立ってなに? つみたてNISAにも対応のクレカ積立サービスを徹底比較

クレカ積立ってなに? つみたてNISAにも対応のクレカ積立サービスを徹底比較
マネーケア

投資信託や株式をクレジットカードで購入できる「クレカ積立」のサービスが近年広がりつつあります。大手ネット証券を中心に、新たにクレカ積立のサービスをスタートするところが増えているのです。しかも、運用益が非課税になるつみたてNISAも利用可能。クレカ積立ならば、現金よりはるかにお得に積立投資がスタートできます。

今回はクレカ積立の仕組みと、つみたてNISAも利用できる6つのクレカ積立の特徴をご紹介します。

つみたてNISAにも対応! 口座振替よりお得・便利なクレカ積立

クレカ積立は、クレジットカードで積立投資ができるサービスです。クレカ積立では、積立投資で購入する投資信託や株式などの代金をクレジットカードで決済できます。

クレカ積立の最大のメリットは、クレジットカード会社のポイントがもらえること。ポイントの還元率は会社により異なりますが、口座振替で積立投資をしたのでは得られないポイントがもらえるのですから、お得です。貯まったポイントは日々の買い物などに利用したり、他のポイントに交換したりできます。中には、貯まったポイントで投資ができるサービスもあります。

しかも、クレカ積立は毎月100円・1000円といった少額から始められるので、「いきなり大きな金額で投資するのはちょっと…」という方でも手軽に積立投資ができます。最初は少額でスタートして、値動きの感覚がつかめたら徐々に金額を増やす、ということも可能です。

そのうえ、クレカ積立のサービスはつみたてNISAに対応しています。つみたてNISAは、長期・積立・分散投資による資産形成を後押しする制度。毎年40万円までの投資で得られた利益が最長20年にわたって非課税にできます。投資の利益には通常20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAを利用して投資すればその税金がゼロに。非課税の恩恵を受けながら、お金を効率よく増やせます。

主なクレカ積立サービスをチェック

クレカ積立ができる証券会社と、利用できるクレジットカードは、サービスごとに決まっています。ここでは、6つのクレカ積立サービスを紹介します。

クレカ積立①:マネックス証券

・毎月の投資金額:1000円〜5万円
・対象銘柄:マネックス証券で取り扱う積立が可能な投資信託
・対象口座:特定口座・一般口座・一般NISA・つみたてNISA
・対象カード:マネックスカード
・カード年会費:初年度無料、2年目以降年550円(年間1回以上の利用で無料)
・もらえるポイント:マネックスポイント
・ポイント還元率:1.1%(100円につき1ポイント+1000円につき1ポイント)

マネックス証券のクレカ積立の魅力は、何といっても「1.1%」という高いポイント還元率。クレカ積立を行うと、100円につき1ポイント+1000円につき1ポイントのマネックスポイントがもらえます。マネックスポイントは、Amazonギフト券やdポイント・Tポイント、Pontaポイントなど他のポイント、ANAやJALのマイルなどに交換することが可能。マネックス証券で株式投資をする際の手数料に充当したり、暗号資産(ビットコイン・イーサリアム・リップル)に交換したりすることもできます。

マネックスカードの手数料は初年度無料、2年目以降年550円ですが、年間1回以上マネックスカードの利用があれば無料ですので、マネックス証券でクレカ積立を続けていれば問題なく無料にできます。

クレカ積立②:SBI証券

・毎月の投資金額:100円〜5万円
・対象銘柄:SBI証券で取り扱う積立が可能な投資信託
・対象口座:特定口座・一般口座・一般NISA・つみたてNISA
・対象カード:三井住友カード
・カード年会費:無料(三井住友カードNL)〜 ※カードにより異なる
・もらえるポイント:Vポイント
・ポイント還元率:0.5%〜2.0%

SBI証券のクレカ積立では、三井住友カードを利用することでVポイントを貯めることができます。Vポイントも、さまざまなポイントや商品と交換できるほか、1ポイント=1円で買い物に利用することもできます。

クレカ積立でもらえるVポイントの還元率は、利用する三井住友カードの種類によって異なります。大まかにいうと、プラチナカードなら2.0%、ゴールドカードなら1.0%のポイントがもらえます。ただ、プラチナカードやゴールドカードは所定の年会費がかかる点には要注意。一般カードの「三井住友カードNL」であれば還元率は0.5%ですが年会費は無料です。

クレカ積立③:楽天証券

・毎月の投資金額:100円〜5万円
・対象銘柄:楽天証券で取り扱う積立が可能な投資信託
・対象口座:特定口座・一般口座・一般NISA・つみたてNISA
・対象カード:楽天カード
・カード年会費:無料
・もらえるポイント:楽天ポイント
・ポイント還元率:1.0%(2022年9月以降、一部投資信託の還元率が0.2% )

楽天証券のクレカ積立では、1.0%の楽天ポイントの還元を受けることができます。しかし、2022年9月買付分からは、楽天証券が受け取る手数料(代行手数料)が年率0.4%未満の投資信託をクレカ積立する場合は、還元率が0.2%に減ってしまいます。対象となる投資信託は、楽天証券のウェブサイトより確認できます

なお、2022年8月買付分から12月買付分については、楽天カードから「楽天キャッシュ」にチャージし、楽天キャッシュから投信積立を行うことで1.0%の楽天ポイントがもらえます(2023年1月買付分からは0.5%還元)。

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頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。...

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