クレカ積立ってなに? つみたてNISAにも対応のクレカ積立サービスを徹底比較

クレカ積立ってなに? つみたてNISAにも対応のクレカ積立サービスを徹底比較
マネーケア

クレカ積立④:auカブコム証券

・毎月の投資金額:100円〜5万円
・対象銘柄:auカブコム証券で取り扱う積立が可能な投資信託
・対象口座:特定口座・一般口座・一般NISA・つみたてNISA
・対象カード:au Payカード
・カード年会費:無料(au IDに紐付くスマホなどの契約がなく、1年間カード利用がない場合1375円)
・もらえるポイント:Pontaポイント
・ポイント還元率:1.0%〜5.0%

auカブコム証券では、au Payカードを利用したクレカ決済で1%のPontaポイントがもらえます。さらに、12か月限定ではありますが、対象のau回線の契約がある場合は+4%、UQ mobileの契約がある場合は+2%のポイントがもらえます。つまり、合わせて5%・3%のポイントが還元されます。

クレカ積立⑤:tsumiki証券

・毎月の投資金額:100円〜5万円
・対象銘柄:投資信託5本
・対象口座:特定口座・つみたてNISA
・対象カード:エポスカード
・カード年会費:無料
・もらえるポイント:エポスポイント
・ポイント還元率:0.1%〜0.5%

tsumiki証券は丸井グループの証券会社。同じく丸井グループの「エポスカード」を利用した積立投資サービスを行っています。積立投資に特化した証券会社で、開設できる口座も特定口座・つみたてNISA口座のみとなっています。積立できる商品も5商品に絞られています。

tsumiki証券でクレカ積立をすると、「がんばってるね!ポイント」として、年間積立金額に対して年1回、0.1~0.5%相当のエポスポイントが還元されます。継続年に応じて還元率が上がっていくので、投資を続けるほどお得にポイントが貯まります。

クレカ積立⑥:セゾンポケット

・毎月の投資金額:1000円〜5万円
・対象銘柄:投資信託2本、株式130銘柄、ETF10銘柄
・対象口座:特定口座・一般口座・一般NISA・つみたてNISA
・対象カード:セゾンカード・UCカード
・カード年会費:無料
・もらえるポイント:永久不滅ポイント
・ポイント還元率:0.1%(過去6回の積立累計額5000円ごとに1ポイント)

株式会社スマートプラスと株式会社クレディセゾンが展開するサービス「セゾンポケット」では、セゾンカード・UCカードによるクレカ積立が可能。今回紹介しているクレカ積立のなかで唯一株式・ETF(上場投資信託)にも積立投資ができます(なお、つみたてNISAが利用できるのは投資信託のみです)。

永久不滅ポイントは1ポイント=ほぼ5円ですので、「過去6回の積立累計額5000円ごとに1ポイント」の還元率はおよそ0.1%です。

クレカ積立には注意点も…

クレカ積立サービスを紹介してきましたが、注意点もあります。

クレカ積立の毎月の上限額は、どの証券会社も毎月5万円までとなっています。つみたてNISAの非課税投資額の上限は毎月約3.3万円ですので、クレカ積立でつみたてNISAを利用するだけだと、約1.7万円が余ってしまいます。しかし、「毎月5万円フルに投資したい」という場合には、つみたてNISAとは別に課税口座(特定口座または一般口座)で約1.7万円分商品を購入する必要があります。このとき、課税口座で購入した商品の運用益には課税されることは押さえておきましょう。

また、クレカ積立の商品が買い付けられる日は、証券会社ごとに決まっています。自分の好きなタイミングで投資することはできません。好きなタイミングで投資したい場合はクレカ積立ではなく、通常の投資信託・株式の買付を利用しましょう。

おすすめのクレカ積立はどれ?

これからクレカ積立を始めるのであれば、やはり還元率の高いところがおすすめです。基本の還元率が1.1%のマネックス証券、1.0%のauカブコム証券では、ポイントを比較的多くもらうことができます。また、SBI証券やauカブコム証券では、条件を満たせばポイントをより多くもらうことも可能です。

ただ、楽天証券が改悪を発表しているように、他社のクレカ積立のポイント還元率が変わらないとは限りません。すでに他のクレカ積立を利用しているのであれば、ポイント還元のためだけに無理に乗り換える必要性は薄いでしょう。

また、ポイント還元率に限らず、普段からよく利用するサービスがお得になったり、よく貯めているポイントがより効率よく貯められたりするクレカ積立を選ぶのもひとつの方法です。たとえば、日頃から楽天経済圏を利用しているならば楽天証券のクレカ積立を使う、丸井をよく使うならtsumiki証券、百貨店をよく使うならセゾンポケットを活用する、といった具合です。

どのクレカ積立を選んでも、つみたてNISAが利用でき、少額から手間なく積立投資が始められ、ポイントがもらえる点は同じです。ぜひ自分にあったクレカ積立を選んで、お得な資産形成をスタートさせましょう。

頼藤 太希

(株)Money&You代表取締役/マネーコンサルタント 中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。...

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