タイミングがわかる!株を買うときのチャート画面の見方

タイミングがわかる!株を買うときのチャート画面の見方
マネーケア

チャートの見方、読み方を知ろう

福沢「チャートを読み解くためには、ローソク足だけでなく移動平均線出来高、価格別出来高もセットで覚えようね。」

夏目「知らない言葉がたくさん出てきました…。」

福沢「大丈夫、1つずつ見ていこうね。まずは、移動平均線から説明するよ!」

1 移動平均線

福沢「移動平均線は、一定期間の終値の平均をつなげた折れ線グラフだよ。よく使われるのは、『5日移動平均線』『10日移動平均線』『25日移動平均線』。通常は『5日移動平均線』と『25日移動平均線』の2本とローソク足の動きを組み合わせて、チャートを分析するんだ。」

夏目「ローソク足と移動平均線を組み合わせて見る、というのはどういうことですか?」

福沢「例えばローソク足と移動平均線が離れている場合、株価が水準よりも割高(割安)と判断されて、その差を埋めようとする動き(水準訂正)が起こりやすいんだ。」

夏目「なるほど!『このくらいまで下がる(上がる)かも?』という判断基準になるんですね。」

移動平均線

移動平均線

福沢「実際のチャートを見ると、①の時大陽線からの上昇で株価が移動平均線から大きく離れているよね。」

夏目「本当だ!その後は移動平均線に近づくように下がってますね。」

福沢「②と③は株の難しいところだね。②でローソク足が移動平均線の下になって、『このあたりが底値かな?』と思ってしまいそうだよね?」

夏目「はい。でも、その後③まで下がったんですね!」

福沢「これが『二番底』だよ。②の時、25日移動平均線が下向きになってるよね。この場合は『下降トレンドが継続中』と考えられるんだ。ただし、25日移動平均線が下向きでも上昇トレンドに転換する時もあるんだよ。」

2 相場のエネルギーと人気度を測る出来高

移動平均線と売買高

移動平均線と売買高

夏目「先輩、チャートの下にある棒グラフは何でしょう?」

福沢「いいところに気がついたね!これは『売買高』を表したものだよ。1日で、この株がどれくらい取引されたかがわかるんだ。」

夏目「売買高が大きい時は、価格の変動も大きいんですね!」

福沢「証券会社時代、『突然の大出来高は買い』と習ったんだ。短期売買に使えるテクニックだから、ぜひ覚えておいて!」

3 どの価格帯で買われている?価格帯別出来高(低価格帯別売買高)

夏目「チャートの横にも棒グラフがありますが、これは何でしょう?」

福沢「これは『価格帯別出来高』といって『この株はいくらで、どのくらい取引されたのか』をグラフにしたものだよ。」

夏目「ということは、この銘柄は2,000円付近で買った人が多いということでしょうか?」

福沢「そのとおり!『この株は2,000円付近が適正価格』と考えている人が多いということ。価格帯別出来高は、下値や上値を追う時にも使うから、後で詳しく説明するね!」

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成瀬なぎさ

証券会社で営業を経験。 退職後、投資の正しい知識を広めるためにライターの道へ。 金融関連の記事のライティングをメインで行なっている。 フィナンシャルプランナ...

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