タイミングがわかる!株を買うときのチャート画面の見方

タイミングがわかる!株を買うときのチャート画面の見方
マネーケア

1 チャートで見る買いのタイミング

順張りと逆張り

順張りと逆張り

福沢「ローソク足と移動平均線、出来高の見方がわかってきたところで、今度はこれらを使いながら買いのタイミングを知る方法を見ていこう。」

夏目「株価の動きって①『横ばい』②『上昇』③『下降』と3つのパターンがあるんですね。」

福沢「そうだね。『上がっている銘柄を買って、さらなる高値を狙う』のが『順張り』。『下がっている銘柄を安値で買う』のが『逆張り』だよ。」

夏目「順張りと逆張りって、どっちがいいんですか?」

福沢「どちらが正解、ということはないんだ。順張りは高値づかみしやすいというデメリットがあるし、逆張りは買ってからさらに株価が下がるというデメリットがあるよ。」

夏目「確かに正解があったら、みんなやってますよね…。」

福沢「相場観には個人差があるんだ。『上昇してる銘柄を買うほうが安心』という人もいれば、『下がっている株を買うほうが安心』という人もいるからね。自分の性格を考えて、やりやすいほうを選んでね。」

夏目「自分が納得できる株価で買うなら、順張りでも逆張りでもOKということですね!」

2 チャートで見る売りのタイミング

福沢「今度は、チャートを使った売りのタイミングを見ていくよ。」

夏目「売る時のサインには、どんなものがあるんですか?」

福沢「まずは、『上値抵抗線』。移動平均線がローソク足の上にある時、移動平均線が上値抵抗線になるんだ。上値抵抗線を抜ければ、さらに株価が上がる可能性があるけど、上値抵抗線に跳ね返されるようなら売り時のサインだね。」

夏目「なるほど。移動平均線の位置で上値を予想するんですね!」

福沢「移動平均線がローソク足の下にある時は『下値支持線』になるよ。下値支持線で株価の下落が止まったら、底値の目安。下値支持線を下回ってしまったら、さらに株下がることが多いかな。」

3 価格別出来高から投資家の心理を読み解こう!

福沢「上値抵抗線と下値支持線は、さっき説明した価格別出来高からも読み取れるよ」

上値抵抗線

上値抵抗線

福沢「この銘柄の場合は、4,000円で買った人がたくさんいるね。そして現在の株価が3,700円台ということは、4,000円で買った人たちはどう思ってるかな?」

夏目「4,000円で買った人たちが『株価が戻ってきたら売りたい』と思うので、4,000円で売りが出やすい…?」

福沢「そのとおり!これも上値抵抗線だよ。初心者にはこっちのほうがわかりやすいかもね。」

下値支持線

下値支持線

福沢「こっちは価格帯別出来高と移動平均線から考える『下値支持線』だよ。移動平均線から見ると470円くらいが下値の目安だけど、価格帯別出来高から見ると430円くらいだね。」

夏目「ということは、430円で買った人たちは今利益が出ているので430円まで下がったら『下がった所で買い増そう』って考える人も多い…ですか?」

福沢「そう。これでもし430円を割れてしまった時は、もっと株価が下がるかもと思う人が増えて株価がさらに下がる可能性があるね。」

夏目「そうなると、今度は430円が上値抵抗線になるんでしょうか?」

福沢「そのとおり!『今日の下値支持線は、明日の上値抵抗線』。株式市場は常に移ろいゆくものだよ。長期保有というスタンスであっても、移動平均線や価格別出来高などは常にチェックしておこうね!」

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成瀬なぎさ

証券会社で営業を経験。 退職後、投資の正しい知識を広めるためにライターの道へ。 金融関連の記事のライティングをメインで行なっている。 フィナンシャルプランナ...

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