2019年1月から、確定申告がスマホで可能 メリットとデメリットは?

税金

国税庁の発表によると、2019年1月からスマートフォンで確定申告ができるようになります。対象となるのは2019年1月1日~12月31日までの収入です。今回は、スマホで確定申告をする方法とメリット、デメリットを解説します。

確定申告をする必要がある人

確定申告とは、所得税の金額を計算し、税金を支払う、もしくは還付(払い戻し)を受けるための手続きです。
個人の場合は1月1日~12月31日までの収入に対しての税金を計算しますが、2019年分の申告期間は、2020年2月17日~3月16日です。

会社員であれば、勤務先で年末調整をして、確定申告は不要になることが多いのですが、確定申告をするべき場合もあります。主なケースは次の通りです。

・1年間の医療費が高額(10万円以上)になった場合
・災害や盗難で被害に合った場合
・ふるさと納税の納付先自治体が6カ所以上の場合
・副業の所得が20万円を超える場合
・住宅ローン控除を始めて受ける場合

その他にも、給与所得が2,000万円を超えていたり、退職後に再就職をしていないため年末調整が受けられなかったりする場合なども、確定申告が必要です。詳しくは近くの税務署で確認できます。

スマホで確定申告をする方法を解説!

スマートフォンで確定申告する方法を電子申告、「e-Tax」と言います。
e-Taxを利用するには、マイナンバー方式と、ID・パスワード方式のどちらかを選びます。

マイナンバー方式

マイナンバーカードと、IC読み取り機が必要です。IC読み取り機(ICカードリーダライタ)は家電量販店で販売しており、価格は数千円程度が多いようです。
e-Taxの利用には、マイナンバーカードを取得した際に設定したパスワードも必要なので、確認しておきましょう。

ID・パスワード方式

あらかじめ「e-Tax開始届出書」を税務署に提出し、IDとパスワードを取得します。
運転免許証などの本人を確認できる書類を持参して、税務署で職員と対面で本人確認をしたうえで受取ります。

どちらの方式にするか選んだら、国税庁の所得税、確定申告書等の作成コーナーにアクセスします。画面のメッセージどおりに入力していくと、確定申告書の作成から提出まで、スマホだけで完結できるようになるということです。

スマホで確定申告するメリット、デメリット

メリット1:手軽にできる

メリットは、何と言っても手軽にできることです。スマホで出来るなら、混雑する時期の税務署に行って並ぶ必要もありませんし、パソコンやプリンターもいりません。忙しい毎日を送る人にはピッタリの方法です。

メリット2:必要書類は手元に保管でOK

また、源泉徴収票や医療費控除などの申告に必要な領収証は、手元に5年間保存しておけばよいこともメリット。原本を税務署に提出してしまうと、あとから確認したくなった時に困ることもありません。

デメリット:ICカード読み取り機が必要

デメリットは、ICカード読み取り機(ICカードリーダライタ)、またはID・パスワードが必要なことです。スマホだけで完結できるとは言っても、ICカード読み取り機を買わなくてはなりませんし、ID・パスワードを取得するには税務署に一度は行かなくてはなりません。
ただし、ICカード読み取り機の代わりに、マイナンバー対応のスマホを利用することもできます。対応機種は、国税庁のホームページで確認することができます。
国税庁:対応機種

まとめ

スマホで確定申告が完結できるのは、2019年から始まる新しいサービスです。そのため予想外のこともあるかもしれません。
スマホで手軽にできるとは言え、早めに手続きをしておくことをオススメします。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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