2020年の100周年向かえる企業、歴史があっても年収は低い?

給与・ボーナス

老舗企業の年収は?

「就職四季報2020年版」では、総合職の平均年収が1,000万円を超える企業は52社あります。
このうち、創業100年以上の企業は、14社でした。

平均年収1,000万円で創業100年以上の企業


「就職四季報・総合版」2020年度版より筆者作成

平均年収1,000万円以上の企業のうち、創業100年以上が14社ということは、それ以外の企業は1,000万円未満ということ。
歴史があるからと言って、年収が高いとは限らないようです。

では、2020年に100周年を迎える各企業の平均年収はいくらくらいなのでしょうか。
それぞれの、公開している最新の「有価証券報告書」で確認したところ、以下の金額になっています。老舗企業だからといって、年収が高いとは言えないようです。

主な100周年企業の平均年収


デンソーテン、中央物産、金剛組は、連結子会社になっている親会社の有価証券報告書を参照。また、荒井商事は求人サイトの30歳年収例を基に作成。

仕事を選ぶポイントは、収入?歴史?企業文化?

しかし、歴史のある企業は、地域社会や国の経済にも長く影響を及ぼし、独自の企業文化を持っているところが多いのではないでしょうか。
企業が長く生きながらえるには、物やサービスを買ってくれるお客様はもちろんですが、従業員のことも大切にしなくては難しいことです。

歴史のある企業は、社員を大切にし、福利厚生が充実しているところが多いようです。
たとえば、住宅手当や家族手当があったり、観光地などに保養所があって安く宿泊できたり、資格取得のための勉強やスポーツジムに補助が出たり。
そんな企業であれば、額面の給与が他社と同じでも、福利厚生の分豊かに暮らせます。

まとめ

収入は大切です。
しかし、長い時間を過ごす勤務先がどのような文化を持ち、従業員を大切にしているかどうかも重要なこと。会社案内を見るだけではなく、すでに勤務している人から直接話を聞いたり、職場を見学させてもらったりできるといいですね。
勤務先を選ぶ時には年収の数字だけではなく、総合的に考える必要があるでしょう。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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