6月は「食育月間」。健全な食生活を実践するために注意すべき3つのポイントは?
健康的な生活を送るためには、毎日の食事で何を食べるかということが大切です。例えば、糖質制限ダイエットを続けると、身体に必要なエネルギーが不足してしまい、体調を崩してしまいます。今回は、最近注目されている「食育」を中心に、健康的な生活を送るための食生活について紹介していきます。
健康的な生活を送るためには、普段の食生活が大切
厚生労働省が公表した「健康意識に関する調査」によると、自分を「非常に健康だと思う」「健康な方だと思う」と答えた人を合わせると、73.7%いると報告されました。しかし、自分の健康について不安があると答えた人も61.1%もいます。
多くの方が、自分は健康だと思っているけれど、不安を感じているということがわかりました。このような、不安を解消するためには、病気にならないための食生活が大切です。そこで、毎日の食生活で注意しておきたいポイントについて考えていきましょう。
毎日の食生活で注意しておきたい3つのポイント
朝、昼、夜をきちんと食べる
朝食は、元気に活動するためのエネルギーの源です。朝食を抜いてしまうと、体温がなかなか上がらないため、疲れがなかなかとれなかったり、集中力がなくなったりします。また、漢方によると、エネルギーが不足してしまうと身体が冷えるため、身体の不調を引き起こしやすくなると考えています。そのため、どのような体質の人も身体を冷やす食べ物はなるべく控えた方がいいと考えています。
「主食」「主菜」「副菜」など食事のバランスを考える
身体の調子を整えるためには、「主食」「主菜」「副菜」をバランスよく食べることが大切です。
「主食」は、ごはん・麺などの炭水化物です。
「主菜」は、魚・肉・たまごなどです。魚に含まれているDHAなどの栄養素は、血液をきれいにし、頭の回転をよくする働きがあります。また、肉に含まれている栄養素は、豊富なタンパク質が含まれており、筋肉や臓器など身体自体を作る栄養素が含まれています。
「副菜」は、野菜、いも、海藻などです。さつまいもは、胃腸を元気する働きがあり、海藻は心を元気にする働きがあります。このように、食べ物ひとつひとつにいろんな意味があるのです。
旬な食べ物は身体の調子を整えてくれる
漢方によると、旬な食べ物を取ると身体のバランスが整い病気になりにくいと考えています。
春は、たけのこ・タラの芽、夏はスイカ・メロン、秋は、梨・ぶどう、冬はみかん・ゆずなど旬の食べ物摂っていくといいでしょう。食べ物は、もともと食材と薬の区別はありませんでした。
例えば、葛根湯に使われている乾姜といわれるものは、ショウガを乾燥したものです。このように、普段の食事から、その季節に合わせた旬の食材をとることができます。
毎年6月は「食育月間」。もう一度食生活を見直すきっかけに
農林水産省では、毎年6月を「食育月間」としています。全国で食育月間のイベントが開催されています。大分県では、スキージャンプの葛西紀明さん、料理研究家の平野レミさんのお話を聞くことができます。その他にも、食育に関する展示や飲食ブースなどもありますので、この機会にご家族と一緒にもう一度食生活を見直すきっかけにしてみましょう。
まとめ
漢方では、漢方薬を飲んでも、普段の食事や睡眠などの生活習慣を改善しないと身体はよくならないと考えています。バランスのとれた食生活を送るためには、DHA・タンパク質といった栄養素が含まれている「主菜」をしっかりと摂っていきましょう。もちろん、「主食」を抜くということはできるだけ控えることが大切です。6月の食育月間を機に食生活の改善をこころがけましょう。