オリンピックのチケットはどうやって買うの? 春から始まる抽せん受付

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 いよいよ東京オリンピック・パラリンピックの開催まであと1年半を切り、オリンピックムードが高まってきました。56年ぶりに日本で開催される夏季オリンピック・パラリンピックを、実際に会場で観戦したいと考えている方は多いでしょう。

オリンピックのチケットは、2019年春から一般販売が開始されます。(本稿執筆3月27日時点では開始されていません)
今回はオリンピックチケットの入手方法と、その価格帯や種類についてご紹介します。

【オリンピックチケットの申し込み方法と購入・受取方法】

 春から開始する一般販売は抽せん方式。入手するためには申し込み手続きが必要です。オリンピックのチケットが対象で、日本国内在住者のみ申し込むことができます。(パラリンピックチケットは2019年夏に販売開始予定)。具体的な抽せん申し込み開始日はまだ発表されていません。

ここではオリンピックチケットの入手方法と、当選した場合のチケットの購入方法・受取方法について見ていきましょう。

●抽せん申し込みの流れ
抽せん申し込みによるチケット入手までの流れは以下のとおりです。

本記事執筆時点(2019年3月27日)で手続き可能なのはステップ1までです。「TOKYO 2020 ID」に登録すると、東京オリンピック・パラリンピックのチケット販売情報がメールで配信されます。チケットの最新情報を見逃さないために、事前に登録しておくことをおすすめします。

●チケットの購入方法
 抽せんに当選したら、チケットの購入手続きを行います。支払い方法はVisaブランドのカード決済(クレジット/プリペイド/デビット)か、コンビニエンスストアでの現金払いの2種類です。カード決済の場合は手数料無料ですが、現金払いでは手数料432円がかかります。

●チケットの受取方法と手数料
 チケットの受取方法は以下の2種類があります。

1.郵送(紙チケット):発行手数料324円及び配送手数料864円が必要
2.自分で受け取り
l モバイルチケット:手数料無料
l プリント@ホーム(自分で印刷):手数料無料

 郵送で紙チケットを受け取る場合は、発行手数料に加えて配送手数料がかかります。一方自分で受け取る場合は、モバイルチケットと、自分で印刷する方法があります。どちらも手数料は無料です。紙チケットにこだわらないのであれば、自分で受け取る方法を選択して手数料を抑えましょう。

【チケットの種類と価格帯】

 抽せん申し込み対象のチケットは「一般チケット」「車いすユーザー向けチケット」「東京2020みんなで応援チケット」の3種類です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

●一般チケット
 式典・競技ごとの単券チケットです。17日間にわたる33競技と開閉会式のチケットが販売されます。

チケットの価格は、「競技/式典」「席の種類」「予選/決勝」によって異なります。価格帯は以下のとおりです。

〇競技/式典
 価格帯は競技によって幅があります。陸上競技や水泳など人気競技になるほど高く設定されていますが、競技にこだわらなければ半分以上のチケットが8000円以下で購入可能です。
また式典のチケットでは、閉会式より開会式のほうが少し価格帯は高くなります。

〇席の種類
 A~E席の5種類があります。A席が最も高くE席が最も安い価格となります。競技によって用意されている席の種類数は異なります。

〇予選/決勝
 予選がある競技では、予選と決勝でも価格帯が異なります。予選チケットと比較して決勝チケットは最低でも4.5割ほど高く、中には10倍近く価格差がある競技もあります。

●車いすユーザー向けチケット
 車いすユーザーとその同伴者が一緒に観戦できるチケットです。チケットは開閉会式、全競技のセッションで用意されています。価格は現在検討中です。

●東京2020みんなで応援チケット
 12歳未満の子ども、60歳以降のシニア、障害者を1名以上含む家族やグループが対象です。開閉会式、全競技のセッションで用意されていますが、予選セッションが中心です。
価格は1枚2,020円です。座席は対象セッションの最下位座席エリアが中心となります。

 「東京2020みんなで応援チケット」は抽せん販売で予定販売枚数(現在検討中)に達した場合、それ以降の販売予定はありません。本チケットの購入を希望する方は、抽せん申し込みのタイミングを逃さないようにしましょう。

【まとめ】

 オリンピックのチケットは当選倍率が非常に高くなることが予想されます。観戦する競技にこだわりがないのであれば、応募数が多くなりそうな人気競技を避けて応募するなど当選確率を上げる工夫をしてみてもよいでしょう。
抽せん販売終了後にも、先着順販売やチケット販売所での窓口販売が予定されていますが、開催が近くなればなるほどチケット争奪戦は激しさを増すのが一般的です。まずは抽せん申し込みに応募して、いち早くチケットを入手することを目指しましょう。

Yacco

金融系フリーライター 大学卒業後、銀行の財務・企画やコンサルティング会社で金融機関向けサービスに従事。企業に対する金融業務にたずさわる一方、日々の生活に役立...

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