退去時のトラブルを予防!賃貸するときに「最初にやっておく3つの事」

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2.敷金と原状回復費用の精算方法のチェック

入居時には、家賃のほかに敷金や礼金、保証金などさまざまな費用がかかります。事情があって退去する場合には、どれくらい敷金が戻ってくるのか不安になるものです。毎日丁寧に使っているつもりでも、経年劣化は避けることができません。

敷金については、地域ごとに取引慣習で取扱いが違います。また、最近では初期費用を抑えるために敷金を必要としない物件も増えてきています。
まずは、契約時に契約内容を確認することが必要です。

不動産業者にくらべると、借りる側は法律に詳しくないので、弱い立場であることが多いものです。敷金についてはトラブルが多いので、契約が国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」にそったものであるのかを確認しましょう。

原状回復とは、普通に居住して劣化したものを除き、借りた人の故意過失、相当の注意を払って使用しなかった場合や通常の使用を超えるような使用による損耗だけを借主が負担することになっています。
たとえば、タバコのヤニでも掃除で取れるものなら貸主負担で、掃除で落ちずクロスの張替えが必要なら借主負担となり、どちらの負担になるのか微妙な事例もあります。どんな事例が借主の費用負担になるのかを知っていれば、普段からこまめに掃除をしておくなどの対応ができます。

また東京都では「賃貸住宅紛争防止条例」があり、業者に説明が義務づけされています。さらに賃貸契約に特約がある場合には、借主が負担する範囲や金額などについて、納得がいくまで説明を求めましょう。

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池田 幸代

株式会社ブリエ 代表取締役 証券会社に勤務後、結婚。長年の土地問題を解決したいという思いから、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。不...

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