固定金利、変動金利とは? 借り入れと資産運用で異なるメリット・デメリット

マネーケア

金融リテラシーの向上と、「金利」の基礎知識は切っても切れない関係です。「マイナス金利」というワードが日本に定着してからもう随分になりますが、皆さんは日ごろどのような場面で金利を考えることがあるでしょうか。
借り入れでは住宅ローン、教育ローン、お金を預ける場合は預金の金利など、身近にありますね。今回は固定金利・変動金利についてのメリット・デメリットを考えてみたいと思います。

固定金利と変動金利 何が違うの?

金利が固定されているか、変動するのかの違いを、お金を借り入れる場面で確認します。

固定金利

固定金利は言葉の通り、契約当時に定めた貸付金利で、完済まで金利が固定されたままです。市場の金利の動きに左右されず、完済までの計画を立てやすいのがメリットと言えるでしょう。
しかし契約当初より市場の金利が下がりだすと、高い金利で借り入れをしていることになるので、デメリットにもなります。逆に契約後に市場の金利が上がると、市場よりも安い金利でお金を借りていることになりますので、大きなメリットとなります。

変動金利

変動金利は、契約後決められた期間以降、そのときの市場の金利に合わせる形で変動する仕組みです。市場の金利変動に左右されるので、固定金利に比べて将来の見通しが立てにくいデメリットがある分、契約当初は固定金利よりも低い金利で設定されるのが一般的ですので、契約から一定期間のうちは、低い金利で借りられるメリットがあります。

借り入れローンの代表:住宅ローンでその差をみる

金利が固定されたままか、もしくは変動するかで、もっとも議論になるのは「住宅ローン」ですね。
2020年2月現在、市場に出ている最も安いプランでの住宅ローンの金利は、以下の通りです。

  • 変動金利:0.399%
  • 3年固定:0.340%
  • 5年固定:0.490%
  • 10年固定:0.550%
  • 全期間固定:1.280%
  • 全期間固定のみフラット35/住宅供給支援機構HPより

    これらの金利は「適用金利」と呼ばれ、各金融機関が「店頭金利」と呼んでいる基準となる金利から、優遇される金利を差し引いたあとの「実際のローン計算に使われる金利」になります。

    次の図は1983年以降の店頭金利の変化ですが、市場の金利変動がよくわかりますね。実際、住宅ローンの店頭金利は毎月変わります。

    住宅ローン金利の推移(店頭表示金利)

    一般財団法人住宅金融普及協会HPより

    金利の変化による具体的な返済金額の差は、次のとおりです。

    3,500万円の借り入れをした場合(35年ローン)

  • 10年固定0.55%のち金利0.80%…返済総額 39,334,702円
  • 10年固定0.55%のち金利1.80%…返済総額 42,901,086円
  • 10年固定0.55%のち金利2.80%…返済総額 46,728,747円
  • 全期間1.28%…返済総額 43,441,620円
  • 参考:ke!san

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    佐々木 愛子

    ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅰ種 国内外の保険会社で8年以上営業、証券IFAを経験後、リーマンショック後の超低金利時代、リテール営業を中...

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