将来のお金、準備したいけど貯める方法がわからない人が最初にやるべきこと

マネーケア

将来のためにお金の準備をしたいと思っていても、そもそも方法が分からなければ貯蓄も投資できません。貯蓄・投資の方法は、わかってしまえばあとは実行あるのみ。

今回は、将来のお金を準備したいけど方法がわからない人がやるべきことをお伝えします。

準備をしたいけどお金を貯める方法がわからないのは、男性より女性が多い

株式会社インヴァランスのアンケートによると、「老後のためにお金を準備していますか?」との質問に、「準備をしたいけど方法がわからない」と回答した人は、女性23.34%、男性15.04%と、女性のほうが8.3ポイント高くなっています。
「老後のためにお金を貯める準備している」と答えた人は、女性21.18%、男性26.67%だったので、実際に貯蓄や投資によってお金を準備しているのも、男性のほうが多いようです。

特に、男女差が大きいのが、「金銭面で今の暮らしに満足しているが、老後のためにお金を貯める準備したいけど方法がわからない」というケースです。
男性12.37%だったのに比べて、女性が26.8%と、14.43ポイントの差があります。
さらに、今の暮らしにやや満足しているケースでは、男性18.96%、女性32.61%と、13.65ポイントの差になっており、女性のほうが、「今の暮らしには満足していても、老後のお金はどうしたらいいのかわからない」という人が多くなっています。

ちなみに、今の暮らしに不満・やや不満の場合の男女差は、3~5ポイントと小さくなっています(それでも女性の方が、どうしたらいいのかわからない人が多いです)。
※アンケートは、2018年11月19日~12月9日にインターネット上で行われ、20歳以上の女性5339人、男性2811人が回答したものです。

お金を貯める方法が分からない人が最初にやることは、「目標を決める」

今の暮らしに満足している人は、老後に漠然とした不安を感じていても、具体的な目標がないことが少なくありません。
とりあえず今は困っていないので、目標について考えることもないのかもしれません。
しかし、お金の準備をするには目標は大切です。
決める時には、〇年後までに〇万円、などのように期間と金額をはっきりさせましょう。

なぜ、最初に目標を決めるのかというと、期間と金額、そして準備のためにいくら使えるかによって方法が決まるからです。

金の準備は、貯蓄と投資を組み合わせると効率的

たとえば、10年後に500万円の資金を作る、と決めたとするとやり方はいくつか考えられます。

【1】コンスタントに毎月貯蓄するなら

〇1カ月に4万2000円ずつ貯金して、504万円にする。
   4万2000円×12カ月×10年=504万円

【2】毎月4万2000円を貯蓄にまわすのが難しいなら

〇1カ月の貯金は2万円、ボーナス月に13万円貯金して、500万円にする。
   2万円×12カ月×10年=240万円
   13万円×2回×10年=260万円
   240万円+260万円=500万円

【3】投資を組み合わせて、さらに効率よくお金を準備するなら

〇1カ月3万6000円を3%で運用する。
 

(半年複利で計算、税引前)
参照:
野村證券マネーシミュレーター「みらい電卓」~積立編
Ke!san積立計算(複利毎課税)

まとめ

お金の準備をするには、まずは毎月の収入のなかから貯蓄分を分けておく必要があります。
しかし、せっかく分けたお金も、大手都市銀行に預けていてはほとんど増えません。なぜなら、利息が0.001%(2019年2月現在)という低金利だからです。

つまり、貯蓄だけで10年後までに500万円の資金を準備しようとしたら、月4万以上の貯蓄が必要になりますが、投資なら月3万6000円で可能になる、ということです。
しかし、投資は元本保証ではないため、貯蓄を組み合わせるのがオススメです。
限られたお金と期間を効率よく活用できるよう、まずは目標を決めることから始めてみてはいかがでしょうか。

タケイ 啓子

ファイナンシャルプランナー(AFP)。 36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務...

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