若者の資産運用は、貯蓄よりも投資! 意識調査でわかったこと【その1】
人生100年時代といわれている今、若者は資産運用に対してどう感じているのでしょうか。20歳から39歳の有職男女1000人を対象に、KDDIが2018年に意識調査(「ワカモノの資産運用に関する調査2018」)をしました。この調査結果をもとに、2回にわたって解説をしていきます。今回は連載【その1】です。
資産運用は難しい?
調査結果によれば、資産運用は難しいと思う人は78.6%、約8割の人が「難しい」と回答しています。男女別にみると、男性では73.2%、女性では84.0%と、女性の苦手意識が強い結果になっています。
それもそのはず、日本では学校でお金のことを学ぶ機会がなく、親世代は長い間デフレ(物価が下がっていって経済が収縮していくこと)が続き、家庭でも投資をはじめお金のことが話題に上がることが少なかったことも、原因のひとつなのではないでしょうか。
1998年に始まった株式売買委託手数料の一部自由化などの規制緩和から20年。「貯蓄から投資へ」と国が叫んでも、なかなか個人が投資に積極的にはなれませんでした。知らないもの、しかも損をするかもしれないと思うものに及び腰になるのも当然でしょう。
貯蓄テクニックより投資テクニック
人生100年時代に磨きたいテクニックについてたずねたところ、「貯蓄テクニック」より「投資テクニック」を磨きたいと、20代男性が50.8%と最も多く答えています。男女別では、男性の47.8%女性の30.4%が投資テクニックの方を重視している結果が出ています。
これは女性の投資意識においては、まず貯蓄が先だという意識のあらわれではないかと思われます。特に女性は、「貯蓄テクニックを重視」するという人が7割近くを占めます。さらに、資産運用について、守りを優先するという女性が81.4%になっています。男女を比較してみたときには、男性のほうが投資には意欲的だといえます。
しかし、同じような「若いうちに投資テクニックを磨きたいと思うか」の問いに対しては、男性の51.4%が、女性では43.0%がYesと答えており、男女ともに半数近くの人が投資には興味関心を持っていることが伺えます。
FPオススメの資産運用
それでは、一歩踏み出すにはどうしたらいいでしょう。投資をはじめてみたいけれど、何から手をつけたらいいのか分からない方のために、「ポイント投資」をオススメします。
損をして自分の資産を減らしそうで怖くて投資ができないと感じている人でも、おまけでもらったポイントなら安心して取り組めるのではないでしょうか。
たとえば、買い物などでたまった楽天スーパーポイントや楽天証券ポイントを利用すれば、楽天証券に口座開設をして、1ポイント1円として、100ポイントから投資信託が買えるようになります。それ以外にもポイントを疑似運用するクレディセゾンの「永久不滅ポイント運用サービス」、NTT DOCOMOの「dポイント投資」などもあります。
投資をはじめるにあたり、壁になっているのは、投資金額や手続きではないでしょうか。投資デビュー前の751人の人が、「少額から投資できる」(33.6%)、「スマホで資産運用・資産管理ができる」(32.5%)などの条件がクリアできれば、投資をしようという気持ちが高まると答えています。
まとめ
投資をはじめたいと思っても日常忙しくしていたら、「お金がない」、「はじめるのが面倒だ」という気持ちが勝って、そのまま時間だけが過ぎていきます。
しかし、心理的な面がクリアできると、アプリなども充実しているので、実際にやってみると案外カンタンだと感じるかもしれません。投資資金に関しても、100円や500円から始められるネット証券もあるので、大きなお金がなくても投資は可能です。
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