ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカード……どうすれば作れる?

カード・ローン

お財布から取り出したときに、キラリと光るクレジットカード。どうせ持つなら、ステイタス感があるカードを持ちたいという人もいるでしょうね。今回は、憧れの?ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードの作り方を紹介します。

カード発行にはどんな審査基準がある?

一般カードの上位には、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードがあります。まだブラックカードにはお目にかかったことがありませんが、アメックスの「センチュリオンカード」が黒を基調としていたことから、このように呼ばれるようになったそうです。

ゴールドカードは、1990年代には30歳以上、年収500万円以上の人が持てるカードと言われていました。しかし、上位のプラチナカードができたり、社会全体の年収が伸び悩むようになったりして、20代で200~300万円の年収でも、ゴールドカードを持つことができるようになりました。

カードを発行するための審査には、年収・属性が大きく関わります。一般的に年会費が安いカードのほうが、提供されるサービスが少ないので審査基準が甘いと言われています。
また、利用限度額が低いと審査基準が甘くなります。これは割賦販売法や貸金業法で、借入額が年収の約3割を超えない範囲を上限とする制限があるからです。

年収では、本人に継続的な安定収入があるかどうかをみます。ゴールドカードでは、本人または配偶者の年収とする場合もあり、家族カードを発行できるカード会社もあります。
その上で、職業、住居、家族構成、勤務先などから、申込者の返済能力を測るだけではなく、万一延滞が起こった場合に、何らかの方法で返済分をカバーできるかどうかをみます。たとえば、住居が家族所有で住宅ローンがなければ、それだけカードの利用代金の支払いがラクにできると考えます。
何せ一般カードよりも限度額が大きいカードなので、上位カードの場合、ローンの返済やカードの利用料に延滞があると申込みができないというカード会社もあります。

審査を通過するために必要なこと

ゴールドカードの審査基準が以前より甘くなったため、ある程度の年収がある方なら一般カードを作らずに、いきなりゴールドカードを作ることも可能です。もし、一般カードからゴールドカードにランクアップをするのなら、年収は低めでも審査が通るようです。

それには、「クレジットヒストリー」と呼ばれるクレジットカードの利用履歴を積み上げた個人信用情報の証が必要です。特にカードの支払いに遅れや延滞がないか、リボルビング払いや分割払いを多用していないかが影響します。また、キャッシングを利用していると、お金に困っていると見られてしまいます。そんな人には、限度額が大きくなるカードは審査が通りません。審査には個人の信用度が重視されます。

さらに、プラチナカードやブラックカードともなると、申込制ではなく、カード会社からのインビテーション(=招待)が必要というところも多くなっています。

ですから、プラチナカードが欲しいのならゴールドカードを持ち、それなりのカードの利用実績を積む必要があります。
カード会社によりますが、年間100~300万円くらいのクレジット払いを最低でも2~3年間以上は行う必要があるようです。なぜならプラチナカードは、ゴールドカードの限度額やサービスでは足りないと考える人のものだからです。複数のカードを使っているのなら、取得したいカードのゴールドカードに利用を集約させましょう。

また、半年以内に複数のクレジットカードに申し込んでいると、借入額が大きいと見なされるので注意しましょう。さらに、リボルビング払いを利用しているとインビテーションされません。プラチナカードは、お金があって1回払いをするのが原則です。

ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードの特典

ゴールドカードは、年会費が一般カードより高め(1~3万円前後)に設定されています。特典内容については、国内・海外旅行傷害保険や空港ラウンジの無料使用できたり、ショッピング保険がついていたり、ホテルの客室のアップグレードができたり、ポイント還元率がアップというものがあります。

さらにプラチナカードともなれば、ゴールドカードのサービスに加え、コンシェルジュサービスがついてきます。役立つ無料の秘書サービスというもので、調べものや航空券や切符の予約を代行してくれます。忙しいビジネスマンや経営者には、うれしいサービスですね。その他空港のVIPラウンジサービスの利用や、飛行機のアップグレード、付帯保険の充実などがあります。

ブラックカードについては、基本的にサービス内容は公表されていないので、インターネット上などに出ている情報は聞き取り調査などの集積です。その中で、ポイント交換商品に「22億円のカード利用で、宇宙旅行に行くことができる」とありました。きっとブラックカードともなると、驚くようなサービスが用意されているのでしょうね。

まとめ

カードの機能や特典、サービスは様々です。ゴールドカードでも年会費がかかるものが多いので、それを上回るメリットを備えているのかを検討する必要があります。特典やサービスを利用しないのなら、一般カードで十分です。ステイタス感よりも、自分のライフスタイルに合うカードであることを優先させましょう。

池田 幸代

株式会社ブリエ 代表取締役 証券会社に勤務後、結婚。長年の土地問題を解決したいという思いから、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。不...

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